水晶橋
すいしょうばし □大阪府大阪市





<大大阪時代の誇りを、今に伝える。>
大阪のメインストリートである御堂筋に架かる水晶橋は、国の重要文化財にも選定されている名橋です。もとは堂島川の水量調整施設として造られましたが、大大阪時代の意匠を今に伝え、夜にはライトアップされて美しい景観を見せます。本記事では、水晶橋の歴史や、秀逸なデザイン、アクセス、そして実際に訪ねて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
大大阪時代の誇りを、今に伝える。
淀屋橋から梅田方面に歩く時、大阪市役所の北側を流れる堂島川に架かる美しい橋に目がいきます。どっしりと重厚なその橋は、水晶橋という古い橋です。1929年に架橋されて以来、もうすぐ築100年を迎えようとしています。いくつものアーチが並び、独特の意匠。また周囲には中央公会堂や府立中之島図書館などの名建築があり、それらとのレトロな情景も魅力的な橋です。

大大阪時代と呼ばれ、大阪が東京よりも経済発展していた絶頂期。その頃に「堂島川可動堰」として造られたのが今の「水晶橋」。
中之島エリアに、相応しい意匠を。
実は建設当時、水晶橋は橋ではありませんでした。水質改善を目的として水量を調整する「堂島川可動堰」という施設だったのです。ただ当時は大大阪時代と呼ばれ、大阪が東京よりも経済発展していた絶頂期。その経済の中心地だった中之島エリアに架かる建築物として、可動堰といえども重厚かつ瀟洒な意匠として、この地に相応しいデザインが施されたのです。
昭和57年になって法的にも橋となり、より洗練された意匠も追加されました。橋の長さは72m、幅は9mと広く、橋上にはベンチを兼ねた植栽帯も設けられました。橋の上で中之島の美景を眺めながらゆっくりと時間を過ごす、そんなことができる橋になったのです。

装飾された街灯のデザインや、どっしりとしたコンクリートの欄干、大大阪時代の誇りを今に伝える趣きが印象的。


橋が高い位置にあり、階段を上ってから渡る。


親柱の意匠になったかのような一羽の鳩。
アーチが重なる、二層のデザイン。
デザインは見れば見るほど秀逸です。4つの大きなアーチの上それぞれに、7つから9つの小さなアーチが重なる二層のデザイン。その分橋の高さがあり、橋口では階段を登ってから渡る形状です。装飾された街灯のデザインや、どっしりとしたコンクリートの欄干、大大阪時代の誇りを今に伝える趣きが印象的です。夜になればライトアップされ、静かな堂島川にアーチを映す姿は絶景そのもの。まさに水晶橋と呼ばれるに相応しい姿で、この場所で長い時を刻んでいます。

4つの大きなアーチの上それぞれに小さなアーチが重なる二層のデザイン。特にライトアップされた様子が美しい。


水晶橋から望む中之島と堂島川の夜景。


橋の北詰にはオシャレなカフェレストランもある。
photo.
アクセスマップ
■公共交通機関をご利用の場合
- Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋駅」18番出口より徒歩約5分
- 京阪中之島線「大江橋駅」6番出口より徒歩約3〜4分
- 京阪中之島線「なにわ橋駅」1番出口より徒歩約4分
- 各線「淀屋橋」バス停より徒歩約2分も利用可能
■車でアクセスの場合
- 住所:〒530‑0005 大阪府大阪市北区西天満2丁目〜中之島1丁目
- 周辺には「タイムズ大阪市中央公会堂」「パラカ西天満第1」などのコインパーキング多数
- 橋は堂島川にかかる歩行者専用ですので、付近の駐車場から徒歩でアクセスください
詳細情報
名称 | 水晶橋 |
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所在地 | 大阪府大阪市北区西天満2丁目~中之島1丁目 |
問い合わせ先 | 06-6615-6818 | 大阪市建設局道路部橋梁担当 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | ー |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/水晶橋 |
食べログ | ー |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d8735019-Reviews-Suisho_Bridge-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202311 |
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