淀屋橋
よどやばし □大阪府大阪市






ビジネス街に佇む橋は、人知れず重要文化財。
日本の橋100選にも選ばれている淀屋橋。中之島と淀屋橋エリアを隔てる土佐堀川に架かり、そこを大阪のメインストリート・御堂筋が通ります。橋の名前の由来は、江戸時代の豪商「淀屋」が造営し、管理したから。今では周辺地域全体の呼び方としても定着しています。
淀屋橋は長さ約54m、幅約37mの鉄筋コンクリート造りのアーチ橋で、今の橋は1935年に完成したものです。でもその長い歴史やここに架かったことの意義などから、国の重要文化財に登録されている橋でもあるのです。
時々、仕事の都合で淀屋橋を見下ろせるカフェで時間をつぶすことがあります。窓から土佐堀川を眺め、淀屋橋を行き交う人の流れをぼんやりと眺めます。

現在の橋は1935年に完成したもの。その長い歴史的価値から、国の重要文化財に登録されている。


淀屋橋の標識と、奥には大阪市役所。


橋の幅は御堂筋に合わせて約37mと広い。
人々の急流と、川の緩流が十字に交わる。
橋の北側にはすぐに大阪市役所や日本銀行大阪支店があるし、南側には大阪屈指のオフィス街が広がり、淀屋橋を渡る人々はみんなどこか急ぎ足。次の目的地のことを考え、この橋が重文だなんて考えもせずに、とにかく先を急いでいるように見えます。対照的に土佐堀川は、流れがあるのかないのか分からないくらいゆっくりと流れます。淀屋橋は、人々の急流と川の緩流が十字に交わるクロスポイント。上から眺めていたら、大袈裟かもしれませんが、なんだか気忙しい社会の縮図を見ているような気持ちになります。

鉄筋コンクリート橋だが欄干や親柱などの意匠性が高く、格調と洗練を感じるデザインになっている。
猫が穴をすり抜けるように、水上バスが桁下を通る。
時々その対比を掻き乱すように、土佐堀川を水上バスが走ります。橋と川面との隙間は2mほど。上から見下ろすとほんのわずかな高さに見えるその隙間を、猫が穴をすり抜けるように器用にくぐってゆきます。人の速さとも川の遅さとも違うスピードで、水上バスが通る瞬間は少しだけ橋の雰囲気が変わります。
それでも人の流れの速さは相変わらず、人々は淀屋橋をせわしく北へ南へ、携帯電話を片手に通りすぎてゆきます。土佐堀川だけは水上バスが残した航跡にしばらくだけ川面を揺らし、そしてまた元のような静かな流れを取り戻します。

橋の下、土佐堀川の水面との間に狭い隙間があるが、遊覧の水上バスはここをくぐり抜けてゆく。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 淀屋橋 |
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所在地 | 大阪府大阪市北区中之島1丁目~中央区北浜3丁目間 |
問い合わせ先 | 06-6282-5900 | 大阪,観光コンベンション協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/淀屋橋 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d9801197-Reviews-Yodoya_Bridge-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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