大阪市中央公会堂
おおさかしちゅうおうこうかいどう □大阪府大阪市
大正建築の粋を集めた、ネオ・ルネサンス様式の建物。
都心をゆるやかに流れる堂島川と土佐堀川に挟まれた中洲・中之島にある中央公会堂は、1918年に建てられたネオ・ルネサンス様式の建築で、当時の建築の粋を集めた建物として国の重要文化財にも指定されています。今も次々と近代的な高層ビルが誕生している大阪市北区にあって、大正時代の面影に包まれた中央公会堂は依然としてその歴史を纏い、瀟洒な佇まいを誇っています。
淡い水彩画のような雨が止み、吸い込まれそうな青空にとって変わったその日は、夏に向けて勢いを増した緑が美しく、赤煉瓦を纏った建物とのコントラストが鮮やかでした。見上げると澄んだ空に建物の輪郭がエッジを効かせ、張り付いたようにパリッと映えて見えました。屋上にある青銅のドームはいよいよその存在感を増し、青い空を支えているように大きく見えます。
国の重要文化財に指定されている大正時代に建てられた洋館。今も現役で使われている。
正面のアーチ状の屋根が特徴的。
細部までこだわった装飾デザインが見事。
外観は隅々まで格式を感じさせる。
銘板もレトロで風格がある。
ヘレン・ケラーや、ガガーリンの講演にも使われた大集会室。
中央公会堂ではいくつもの広間があり、高い天井の館内は大正時代のモダンな文化が色濃く染み込んでいます。豪華なシャンデリアやステンドグラスが空間を艶やかにし、扉や階段などいたるところに優雅な装飾が施されています。最も大きな大集会室は壮麗で、かつてヘレン・ケラーやガガーリンの講演にも使われたそうで、なるほど風格漂う雰囲気に満ちています。
この中央公会堂は、明治時代に北浜で株式の仲買によって財を成した岩本栄之助氏の寄付によって建てられました。誰でも使える公共のものを、市民の交流のためにという信念のもとに寄付された金額は、現在の貨幣価値で数十億円にもなる巨額だったそうです。
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ヘレン・ケラーやガガーリンの講演にも使われたという大会議室。壮麗な造りに圧倒される。
建物横に立つ街灯はキャノピーの柱を兼ねている。
流れた時を感じる、重厚な造りの館内。
階段の装飾にも時代を感じる。
館内には誰でも自由に出入りできる。
今も、市民の文化・芸術の活動拠点として。
そして中央公会堂は今も市民の文化・芸術の活動拠点として、さらに結婚式やパーティーの交流拠点として幅広く利用され親しまれています。
また中央公会堂の中にある「中之島倶楽部」は、話題の洋風レストラン。2002年に公会堂がリニューアルされた時にオープンしたんですが、古い建物の美しい部分がふんだんに継承された空間に新たな時代のエッセンスが組み合わされ、独特な雰囲気のするレトロを感じながらの食事が楽しめます。
水辺の街・中之島の顔として、数々のイベントも催される。夜間のライトアップも見ごたえあり。
地階にあるカフェ「AWAKE」。
伝統建築物で贅沢なティータイムを。
洋食を中心にランチも充実している。
人気の特製ハンバーガー。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 大阪市中央公会堂 |
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所在地 | 大阪府大阪市北区中之島1-1-27 |
問い合わせ先 | 06-6208-2002 | 中之島公会堂 |
休業日 | 第4火曜日、年末年始 |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
公式サイト | http://osaka-chuokokaido.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/大阪市中央公会堂 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d1407241-Reviews-Osaka_City_Central_Hall-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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