静岡県庁・静岡市役所
しずおかけんちょう・しずおかしやくしょ □静岡県静岡市
独自の意匠で向かい合う、2つの名建築。
静岡市の目抜き通りと駿府城公園の堀を挟んで向かい合う、静岡県庁と静岡市役所。どちらも現役で庁舎として使われている建物ですが、県庁は1937年、市役所は1934年に竣工した歴史ある建築物です。いずれも国の登録有形文化財に指定された貴重な建物。日曜日の早朝だったので中に入ることはできませんでしたが、その特徴的な外観だけでも見たいと思い見学に訪れました。
独特の印象を与える、帝冠様式の県庁。
静岡県庁本館は帝冠様式とよばれる、和洋折衷の建物。独特の印象を与えるファサードで、京都市京セラ美術館や愛知県庁などが有名です。静岡県庁も帝冠様式の代表的な建築物として知られるものです。基壇部から軒下までは洋風の意匠ですが、屋根は赤い瓦葺き。斬新な組み合わせで、見る者の胸にちょっとした騒めきを与えます。また正面に見える窓全てに花台が設けてあり、硬質に見える建物に柔らかさを加えています。駿府城公園の石垣とのコラボも、いろんな時代が交錯するような素晴らしいアングルです。
大きなドームが特徴、洋風建築の市役所。
静岡市役所本館も、独自性の高い名建築。同じ時期に建てられましたが、県庁本館とはまた違って、洋風の外観が印象的。特に建物の正面中央に聳え立つ、巨大な塔がかなり個性的です。建物に対して不釣り合いに思えるくらいの大きさと高さで、見る者の視線を一挙に集めてしまいます。塔の高さは42.4mもあり、塔頂には大きなドームが据えられています。通称「あおい塔」とも呼ばれ、静岡市のシンボルのひとつとして親しまれてきました。
2棟は、実は同じ建築家による設計。
そんな風にそれぞれに特徴のある県庁と市役所ですが、実は設計は同じ建築家・中村與資平氏。静岡県出身で、他に静岡銀行本店や豊橋市公会堂など、東海地方の官公庁などを多く手掛けた人物です。自分の出身地の県庁と市役所をほぼ同時期に設計し、それが建築されるなんて、さぞかし誇らしいことだったに違いありません。しかも現代に至るまで、90年以上市民に親しまれているなんて。
両建物ともに本館内には議場やギャラリーがあるということで、再訪の際はぜひ内部を見学したいと思っています。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 静岡県庁・静岡市役所 |
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所在地 | 静岡県静岡市葵区追手町9-6(静岡県庁)、静岡県静岡市葵区追手町5-1(静岡市役所) |
問い合わせ先 | 054-221-2455 | 静岡県庁案内 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | ー |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/静岡県庁舎 |
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