愛知県庁

帝冠様式の代表例と、名古屋の道路の謎。

名古屋城の近くで、街の風景を一変させるような存在感で並び建つ名古屋市役所と愛知県庁。それぞれに独特な外観を持ち、かつ巨大な建築物です。いずれも昭和初期に竣工した歴史ある建物で、さらに貴重な意匠性も鑑みて国の重要文化財に指定されています。訪ねたのは祝日だったので外観を見ることしかできませんでしたが、それでも十分訪れた甲斐があると感じたほど、両建物のインパクトは強いものがありました。

強烈な個性を放つ外観、唯一無二の存在感。

愛知県庁は1938年に竣工した建物で、洋風建築に日本式の屋根を載せた帝冠様式の代表例として知られます。隣にある名古屋市役所もそうですが、屋根には緑青色の日本風屋根を冠しており、正面（西面）、北面、南面には天守閣を想起させる破風を持つ大屋根が施されています。愛知県庁は残念ながらこの時工事中で、見たいと思っていたその屋根が見れませんでした。でも写真でみる限り、強烈な個性を発揮している外観であり、唯一無二の存在感を放っています。名古屋城との調和を必要としたこの場所だからこそ、実現したデザインだったのかなとも感じます。

驚くことがとにかく多い、名古屋の道路。

この日は祝日で閉館日のため、見学できたのは外観の一部だけとなってしまいました。愛知県庁前の道路脇に車を停め、しばらく眺めてみます。ふと道路に目をやると、あらためて気づくことがあります。名古屋の道路は広いのです。
ここからは、思いっきり話が脱線します。名古屋の道路事情についてです。他県民からすると、驚くことがとにかく多い名古屋の道路なのです。

まず気付くのは、名古屋の道の広さ。

地域の面積のうち道路の面積を占める割合を「道路率」と呼ぶそうで、名古屋市は約18%。つまり市の面積のうち1/5は道路ということ。これは日本の政令指定都市の中ではNo.1で、とにかく名古屋は道路が非常に広く計画的に整備された街なのです。実際、久屋大通と若宮大通という2本の100m道路をはじめ、幹線道路は片側4車線や5車線もある道路ばかりです。その広さゆえ土日は幹線道路でも駐車禁止が解除されて、路駐OK駐車場いらずになっていたりします。ただ道が広い分、名古屋の車は運転が雑なような気もしますが…。

路面電車のような、バス専用レーン。

あと有名な、バス専用レーン。まるで路面電車のように道路の真ん中を上下線が占めていて、路面の舗装の色が違います。バス停も道路の真ん中に。交差点の信号も特殊で、右折の時はバスと交差するので右折信号は完全に分離していたりします。
また道路が広いので横断歩道も長くて、やけに信号待ちが長かったり。五差路など複雑な交差点も多く、何度走ってもなれません。
それと名古屋市内はなせがすぐに東西南北を見失ってしまいます。これは私が方向音痴なだけかもしれませんが、とにかく久屋大通に出てみないとリセットできなくて、いつも困ってしまうのです。

白っぽい道路は、コンクリート舗装。

それから名古屋の道路は舗装が白っぽい道が多いのも特徴。アスファルトではなく、コンクリート舗装なんだそうです。なぜ名古屋の道路がコンクリート舗装が多いのかは、調べてみると色々言われていてどれが正しいのかもよく分かりません。でもとにかく白っぽくて広い道路が多いのです。
なんだか愛知県庁の話とはずいぶん内容が逸れてしまいましたが、県庁から次の目的地に行くまでの間でもそれを感じながら車を走らせていました。

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