竹富島
たけとみじま □沖縄県八重山郡竹富町
心に響く独特の世界観と、竹富時間。
30数年ぶりに訪れた竹富島。私の記憶の中の竹富島とは、何も変わっていませんでした。琉球王朝からの生活様式が色濃く残る町並み、美しい海と緑に包まれた自然、それらが絶妙に融和している独特の景観と雰囲気。昔から大切にしてきたものをこれからも守り、そして変わらなくていい。誰もがそのようにして紡いできたこの島の安心と平和は、30年そこそこで変わるよしもありません。私はまたあの時と同じように竹富島の世界観にどっぷりと嵌まってしまいました。
琴線に触れる、独特の景観。
竹富島は石垣島と西表島の間にある、周囲約9kmの比較的小さな島です。アクセスは石垣島からフェリーで15分ほど。人口は300人程度の島ですが、観光客は年間50万人も訪れるといいます。丸い島全体が珊瑚礁に囲まれていて、どこにいても美しい海に触れることができます。非常に平坦な島で、最も高い地点でも標高33m。島内の移動にはレンタサイクルが便利ですが、どこに行くにも坂道もなく快適です。
港湾施設や学校などの公共施設を除けば、ほとんどの建物が沖縄の伝統的な建築物。赤い琉球瓦の屋根、その上に座るシーサーが座って家を守っています。珊瑚石を積み上げた石垣は見事で、門扉がありません。そのかわり玄関前には衝立のような珊瑚石の壁があり、中が見えないようになっています。さらに集落内の道路は未舗装で、珊瑚が入り混じる真っ白な砂が敷き詰められいます。琴線に触れる、独特の景観。昔ながらの沖縄が、そのまま残っている町並みです。
自転車は竹富の風に、後押しされて。
そんな沖縄の伝統的な町並みを、水牛車で巡る体験も有名です。のんびりと水牛に曳かれながら、おじさんが奏でる三線の音、安里屋ユンタ。小学生だったあの時、心を動かされて涙を流したことを思い出します。水牛車が目の前を通り過ぎた時、デジャブーのように思い出の1ページが蘇ってきました。
今回はレンタサイクルで島内を巡ります。信号機がひとつもない島の中を、家並みや亜熱帯植物の森を肌で感じながら走ります。集落の道は白砂だから少し走りにくいけれど、竹富の風に後押しされてのサイクリングは爽快そのもの。3時間ほどでしたが、竹富島の隅々まで巡りました。
絶景の海と、島に根付く伝統文化。
竹富島の見どころはたくさんあります。島で唯一の海水浴ができるビーチで、有名旅行サイトで日本のベストビーチ3位に選ばれた「コンドイ浜」。星の砂で有名な「カイジ浜」。東海岸でコバルトブルーの海が美しい「アイヤル浜」。またコンドイ浜にあり絶景の夕日とフォトジェニックな景観が人気の「西桟橋」。これらは竹富島の美しい海を満喫するスポットです。
また集落には島のシンボルでもあり展望台としても楽しめる「なごみの塔」、竹富島で一番大きな祭りが催される「世持御嶽」、500年ほど前に竹富島で活躍した西塘という人物を祀った「西塘御嶽」などは、この島に根付く伝統文化を色濃く伝えるものです。
黄金色に輝く夕日、照らされた竹富島。
竹富島には宿泊施設は数えるほどしかなく、ほとんどの観光客が石垣島から日帰りで訪れます。この日もたっぷりと竹富時間を味わってから、17:30の最終便で石垣島へ戻ります。港で船を待つ間、美しい虹が海にかかっていました。今日の素晴らしい竹富島を祝福するように綺麗な虹です。夕方の優しい風が吹き抜け、火照った体を冷ましてくれます。また来るチャンスがあるだろうか、石垣島に向かう船では船尾のデッキから、黄金色に輝く夕日に照らされた竹富島をずっと眺めていました。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 竹富島 |
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所在地 | 沖縄県八重山郡竹富町竹富 |
問い合わせ先 | 0980-82-5445 | 竹富町観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/竹富島 |
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LAST VISIT | 202210 |
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