西桟橋
にしさんばし □沖縄県八重山郡竹富町
美しい海と空に、一体となる。
あまりにもフォトジェニックな風景が訪れる者の旅情をくすぐる竹富島の観光スポット、西桟橋。島の西海岸にあり、今はもう使われていない桟橋です。八重山のエメラルドグリーンの海に向かって真っ直ぐに突き出した、長さ105m、幅5mほどの石造りの桟橋。潮の満ち引きによって現れたり消えたりする、ロマンチックな展開も魅力のひとつです。またその歴史的経緯から、国の登録有形文化財に登録されている貴重な文化財でもあります。
今はもう、使われなくなった桟橋。
竹富島の中央にある集落、その東西のメイン道路を真っ直ぐ西へ行ったところに西桟橋があります。鬱蒼と亜熱帯植物が茂る森の向こうに、明るく開けた海辺に伸びる、一直線に海へ向かう道が見えます。西桟橋は1935年に地元の方々が造ったもので、主に西表島への往来に使われていたそうです。竹富島には田畑に適した土地がわずかしかなく、昔はわざわざ西表島まで通って農業を行っていたのです。粗末な舟が行く着く桟橋、しかしそれが竹富島の生活を支えた生命線でもあったわけです。その後は漁船の船着き場として使われたりしましたが、今は使われていません。だからそのノスタルジックな雰囲気もまた、西桟橋の魅力となっています。
このまま、どこまでも続いていくような。
海に向かって歩く100mの散策は、この上なく爽快で気持ちいいものです。このままどこまでも続いていくような、まさに海と一体となった感覚。下を見ると限りなく透明な海の中に、小さな魚が泳いでいます。中にはカラフルな色の熱帯魚もいて、ここが沖縄の海であることを実感します。海はブルーのグラデーションを描いて、沖の方へ青色を濃くしています。桟橋の先端はやや傾斜していて、そのまま海の中へ入っていくかのよう。石が崩れていて、そこに海水が入り込んで潮溜まりのように。小さな魚やカニがそこで休んでいます。
訪れるたびに、新しい景色がある。
この時はまだ太陽が傾く前でしたが、西桟橋はダイナミックな夕日が見られることで有名。海に突き出した最高のアリーナ席で、雄大な夕焼け空を楽しむのです。でもちょっと難題があります。竹富島こら石垣島へ戻る船が早いため、冬を除けば島内に宿泊しなければ夕日の時間に竹富島にいることができないのです。10月末のこの日は美しい夕日になりましたが、それを見たのは石垣島へ戻る船のデッキからでした。
潮の満ち引き、時間帯、太陽の場所によって刻一刻と表情を変える、西桟橋からの絶景。どんなタイミングでもそこで待っている、奇跡の風景。今日はどんな絶景が待っているのか、訪れるたびに新しい景色との邂逅がある桟橋です。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 西桟橋 |
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所在地 | 沖縄県八重山郡竹富町竹富 |
問い合わせ先 | 0980-82-5445 | 竹富町観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/西桟橋 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g14119906-d2162608-Reviews-Nishi_Pier-Taketomi_cho_Yaeyama_gun_Okinawa_Prefecture.html |
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