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広島城 広島城

広島城

ひろしまじょう □広島県広島市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ日本百名城
オススメ度

壮大な魅力を持つ、屈指の名城。

広島のシンボル、広島城。鎌倉時代の名将、毛利元就の孫にあたる毛利輝元が築いた城です。輝元は豊臣秀吉の五大老のひとりで、秀吉の大坂城の壮大さや聚楽第の豪華さも参考にしたと言われており、広島城は名実ともに日本史上の名城としてその名を轟かせました。山や丘陵地ではなく平地に築かれた、いわゆる平城で、名古屋城岡山城と並んで日本三大平城とされています。また別名「鯉城(りじょう)」とも呼ばれており、日本100名城にも選ばれています。

広島城

被爆の惨劇から、蘇った広島城。

1598年に築城された広島城は、城域は1km四方に外堀と内堀を持ち、本丸、二の丸、三の丸に多くの建物が並びました。本丸の西北の隅には五層の壮大な天守が置かれ、その左右に小天守を従えて聳えていました。そして1931年には国宝(旧国宝)にも指定され、日本が誇る歴史的名城として親しまれていました。ーーーあの日が来るまでは。
あの日というのはもちろん、1945年8月6日の広島への原爆投下です。広島城は爆心地から約1kmと近く、その爆風によって粉々に粉砕されてしまったのです。一瞬で崩れ去ったため、燃えることもなかったそうです。積み重なった広島城の木材はその後、家屋の修復や燃料として持ち出されたといいます。当時日本各地で国宝の天守が空襲で失われましたたが、広島城もそのひとつなのでした。戦後に鉄筋コンクリート造で再建されたのが今の広島城で、在りし日の雄大な姿が昭和33年に蘇りました。

広島城

内部を見学できる、二の丸の櫓。

堀や城域は昔のままに維持され、三の丸から御門橋を渡るといよいよ城郭っぽさが増してきます。表御門をくぐった場所は、四方を堀に囲まれた二の丸です。ここには再建された平櫓、多聞櫓、太鼓櫓があり、内部を見学できます。櫓に囲まれた広場があり、そこからさらに一本の橋を渡って本丸となります。石垣が直角に曲がり、クランクした先に広場があります。元々はこのあたりにも建物がありましたが現在は再建されておらず、一部は基礎だけが残されています。また広島城を戦後再建する際に、当初の天守の基礎だった石が移築されている箇所もあります。

広島城

五層五階の雄大、かつ優美なフォルム。

本丸には段差があり、石垣で一段高くなった場所に広島城天守が聳え立ちます。当初の天守を忠実に再現したもので、五層五階の雄大さ、均整の取れたフォルムや美しい千鳥破風(一部は2連の比翼千鳥破風)、経年美化の良さがある下見板張りなど、豪華絢爛でありかつ質実剛健というか。とにかく見応えのある天守閣です。広島城の築城とともに城下町として整備されて大いに発展し、広島はその時から中国地方の中心的な都市として出発したのです。町人の誇りを背負って威風堂々と。そして今日もすっきり晴れ上がった夏空に、周囲の緑を従えて映えていました。

広島城

興味深い展示と、広島の街を一望する最上階。

また広島城の内部は歴史資料館として見学ができます。中央にある階段で五層目まで上がる間に、かなりのボリュームで展示物があります。室町時代以降の甲冑や鉄兜、日本刀などは特に充実していました。また広島城の歴史はもちろん、日本の城の解説や武士の世界観まで、非常に興味深い展示がたくさんありました。そして最上階は展望台となっており、地上40mほどの高さから広島市内を360°見渡せる眺望を楽しめます。美しい彫りに囲まれた広島城郭、また足元を流れる旧太田川(本川)とその下流には話題のおりづるタワー、原爆ドームもよく見えます。まさに広島の街を一望する天守。毛利輝元をはじめ歴代城主もご満悦だったことでしょう。時おり最上階を吹き抜ける風も心地よく、しばらくその場で時間を過ごしていました。

広島城

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 広島城
所在地 広島県広島市中区基町21-1
問い合わせ先 082-221-7512 | 公益財団法人広島市文化財団 広島城
休業日 年末(12月29日~ 31日) ※臨時休館あり
料金 大人:370円、シニア(65歳以上):180円、高校生:180円、中学生以下:無料
駐車場 -
公式サイト https://www.rijo-castle.jp/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/広島城
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298561-d320344-Reviews-Hiroshima_Castle-Hiroshima_Hiroshima_Prefecture_Chugoku.html
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