廣田神社

ひろたじんじゃ　□兵庫県西宮市

1800年以上の時を刻む、西の宮。

廣田神社から車で5分くらいのところに住んでいたことがありました。あれはもう、25年以上も前のこと。その頃に一度だけ行ったことがあるような、ないような。そんなことを思いながら、新緑が美しい4月末に訪ねてみました。駐車場に車を停め、鳥居をくぐって少し歩けば分かりました。結果はたぶん、初めて訪れたのだと思います。見るもの感じるもの全てが新鮮な神社なのでした。

「えべっさん」は、かつての摂社だった。

廣田神社はとても格式の高い神社です。県下唯一の官幣大社であるとともに、朝廷との結び付きが強く特別な崇敬を受けていた「二十二社」と呼ばれる神社のひとつ。春日大社、下鴨神社、住吉大社、八坂神社など錚々たる神社と肩を並べる格式なのです。さらに日本書紀にも記述があるように歴史もとても古く、1800年以上の時を刻む古社なのです。「えべっさん」で有名な西宮神社は、元々はこの廣田神社の摂社だったそうです。知らなかったけど、実はとても由緒のある神社だったのです。もうひとつ凄いことは、京都から見て西にある重要な宮だったことから「西宮」と呼ばれており、つまり西宮市の名前の由来でもあるのです。

阪神タイガース伝統の、必死祈願。

そんな廣田神社の境内と社殿を見物します。境内全体は背の高い木々に囲まれて、外界とは切り離された特別な空気に満ちています。そこに春のうららかな陽光が降り注ぎ、分厚い陽だまりを作っています。本殿は失火で消失したため1984年に再建されたものですが、神明造の拝殿とあわせて特別な雰囲気を持っています。
拝殿横に絵馬がたくさん奉納されていましたが、阪神タイガースの必勝を祈願するものが多くありました。廣田神社は武運長久の神様としても崇拝されており、キャンプイン前の毎年1月に監督以下チームとして優勝祈願に参拝しているそうです。戦前から80年以上続くタイガースの伝統行事とううことで、ファンにとっては廣田神社はある意味聖地になっているのです。

かつて本殿が鎮座していた、広田山公園。

また廣田神社の西側には「広田山公園」と呼ばれる、小高い丘に作られた公園が広がっています。春には約2万株のコバノミツバツツジ群落が咲き誇ることで人気。そして実は、かつて廣田神社の本殿はこの広田山公園の方にありました。戦争中の1945年の西宮空襲で焼失してしまうまでは。戦後に再建する時に現在の位置で再建されたそうです。さらにもっとその前にも何度か遷座しているようで、そんなことでも長い歴史を感じさせる神社なのでした。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	廣田神社
所在地	兵庫県西宮市大社町7番7号
問い合わせ先	0798-74-3489 ｜廣田神社
休業日	-
料金	-
駐車場	無料駐車場
公式サイト	http://www.hirotahonsya.or.jp/
wikipedia	https://ja.wikipedia.org/wiki/廣田神社
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022819-d23311732-Reviews-Hirota_Shrine-Nishinomiya_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
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