大阪中之島美術館
おおさかなかのしまびじゅつかん □大阪府大阪市
アイデアに溢れた建築、新時代の美術館。
水の都・大阪の象徴的なエリアとして、近年発展を続ける中之島。その最も新しい施設として2022年にオープンしたのが大阪中之島美術館です。すぐ隣には国立国際美術館があり、アートに彩られた一角として街の評価も上がっています。今回、そのオープニング記念の展覧会に足を運んできました。展覧会の内容には触れませんが、ここではこの美術館自体について紹介したいと思います。
驚くのは、巨大なブラックボックスの内部。
大阪中之島美術館の特徴は、まずはその外観です。見た目はもう本当に「箱」で、それもとびきり大きく真っ黒な箱です。所々に窓があり、それはそれでかなり大きなガラス張りの窓です。そして驚くのは、この巨大なブラックボックスの内部です。1階から5階までの大きな吹き抜けがあり、その中を縦横無尽に長い長いエスカレーターが伸びているのです。空間がとにかく大きいというか、果たして展示スペースはどこにあるんだろうかと思うくらい、巨大な吹き抜けです。建物側面の窓で外からの光も取り込んでおり、暗さはありません。入場後はひとまずそれらのエスカレーターを乗り継いで、最上階の5階まで上がります。そしてその階がメインの展示スペースになっています。
作品の鑑賞には、素晴らしい環境。
展示スペースもたっぷりの空間が用意されていて、この箱の中には無限に空間があるように思えてきます。とにかく天井もかなり高かったり、ひとつづきのスペースも広く、作品の鑑賞には素晴らしい環境だと言えます。まさに理想的な美術館なのではないでしょうか。「大阪と世界の近代・現代美術」をテーマに6,000点を超える作品を所蔵しているという大阪中之島美術館。19世紀後半から21世紀の現代までの近代美術・現代美術が多くを占めるそうです。なかでもアメデオ・モディリアーニ『髪をほどいた横たわる裸婦』や佐伯祐三『郵便配達夫』は当館を代表する所蔵品です。
充実した1日が過ごせる、気が効く美術館。
また館内のフリースペースには何点かの彫刻作品も展示されていて、特に4階では大阪生まれの作家ヤノベケンジ氏による巨大なロボットには驚かされます。館外には芝生広場があり、交流の場に。あいにく雨が降っていましたが、この日もテントで期間限定カフェが置かれていました。館内には他にもショップやカフェなどもあり、充実した1日が過ごせそう。とにかく気が効く美術館なのです。
そんな大阪中之島美術館、実は開業までにはなんと40年もの長い道のりがあったそうです。1983年に基本構想が発表されたものの、バブル崩壊や大阪市の財政難などでなかなか前に進まなかったのです。ようやく開館となったこれから、今までのモヤモヤを晴らすように、たくさんの素晴らしい展覧会が開かれることでしょう。これから要注目の美術館です。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 大阪中之島美術館 |
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所在地 | 大阪府大阪市北区中之島4-3-1 |
問い合わせ先 | 06-6479-0550 | 大阪中之島美術館 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://nakka-art.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/大阪中之島美術館 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d23921603-Reviews-Osaka_Nakanoshima_Museum-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202204 |
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