春日大社
かすがたいしゃ □奈良県奈良市
奈良の真髄を垣間見る、悠久の大社。
広大な奈良公園の奥座敷、濃密な原始林が世界遺産にも登録されている春日山原始林の麓にある春日大社。710年平城遷都の際、藤原不比等が藤原氏の氏神を祀ったのが始まりとされ、その後平城京の守護として768年に現在の地に四つの神殿が建てられ今に至ります。篤く信仰され、奈良の歴史とともに広大な境内を形成してきた春日大社、総面積は100haにもおよびます。
鮮やかな朱塗りが美しい一の鳥居から始まる春日大社の表参道は、浅茅ヶ原や飛火野といった奈良公園のハイライトを貫く、約1.5kmの静かな道です。
平城京造営の際に藤原不比等により創建された春日大社。以来1,300年の歴史を紡ぐ、古都奈良を代表する神社。
本殿から長い参道の先にある一の鳥居。
一の鳥居から本殿まで約900mの参道。
参道沿いには、無数の古びた灯籠が並ぶ。
南側からアクセスする参道もある。
参道脇には、苔むした石灯籠が整然と並ぶ。
周囲にはたくさんの鹿たちが思い思いの時間を過ごし、このあたりのゆっくりとした時間の合間を漂っています。参道沿いには自然があふれ、歩き進むにつれて木々の緑は濃く深くなってゆきます。やがて鬱蒼とした杉の立ち並ぶ、ほの暗い森の中の道となり、あたりは厳かな雰囲気に包まれます。道脇には苔むした石灯籠が整然と並び、その間からチラチラと毛並みのよい鹿が顔を出す光景は、奈良の神髄を見ているような気がします。
二の鳥居を過ぎ、鮮やかな南門をくぐると、春日大社の主な社殿が立ち並ぶ本殿境内となります。春日造と呼ばれる壮麗な造りの本殿はさらに奥にあり、特別拝観料を納めて初めて正面に見ることができます。平安時代から続く式年造替という修復制度で、どの社殿もとても瑞々しい美しさに保たれていて、神々しいまでに静寂な森に包まれたそれらは凛として佇んでいます。
春日大社には石燈籠約2000基、釣燈籠約1000基もの灯籠があるという。「万灯籠」の際には一斉に灯される。
苔むした様子が厳かな空気を作っている。
無数の石燈籠が林立する場所も。
本殿への主な入口となる重文の「南門」。
春日大社は藤が美しいことでも知られる。
「万灯籠」では、千古の森に幻想的な光景が広がる。
また本殿境内を取り巻く回廊の景観も見事です。まさに眩しいくらいに鮮やかな朱塗りの柱が整然と並び、釣灯籠が規則正しく提げられ揺れています。その様子は本当に優雅で、まるで夢を見ているような心地にさえなるものです。この回廊は、奈良のガイドブックでも表紙絵として使われるような、とても有名な景色でもあります。それぞれの灯籠によって様々に意匠が凝らされ、その数およそ1000基。参道の2000もの石灯籠と合わせ、毎年節分とお盆にはすべての灯籠に火が灯される行事「万灯籠」が催され、千古の森に幻想的な光景が浮かび上がります。
春日大社にはいつも、刻まれてきた確かな時間と、しっとりとした神聖な力、人をどこか鼓舞する鮮やかな力が同居しています。荘厳な空気に身を任せながらも、優美な気分に酔ってしまう、まさに風雅を極めた神社。境内にある万葉植物園や鹿苑、宝物殿なども魅力的で、一日かけてその優美な時間に浸ってしまいたい聖域です。
毎年節分とお盆にはすべての灯籠に火が灯される行事「万灯籠」が催され、千古の森に幻想的な光景が浮かび上がる。
本殿を取り囲む回廊に並ぶ吊灯籠。
吊灯籠は回廊に様々な表情を生む。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 春日大社 |
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所在地 | 奈良県奈良市春日野町160 |
問い合わせ先 | 0742-22-7788 | 春日大社 |
休業日 | 無休 |
料金 | 境内自由 |
駐車場 | 敷地内有料駐車場 |
公式サイト | http://www.kasugataisha.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/春日大社 |
食べログ | - |
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