下鴨神社
しもがもじんじゃ □京都府京都市
「糺の森」に抱かれ、時を超えた神聖な社殿。
鴨川を北へ遡ると、今出川通を越えたあたりで鴨川、高野川に分岐します。その両川に挟まれた三角地帯に、鬱蒼とした森に包まれるようにして下鴨神社があります。正式には賀茂御祖神社といい、記録には紀元前90年に登場するほど、京都の中でももっとも古い歴史を持つ神社のひとつです。平安京の造営の際に造営祈願が行われたのも下鴨神社であり、以来皇室ともゆかりの深い神社として長年保護されてきました。今では世界遺産にも登録され京都を代表する古社としてたくさんの参拝客を迎えています。
通称の下鴨神社が一般的だが、正式には「賀茂御祖神社」という。写真は楼門を抜けてすぐ正面にある「舞殿」。
「糺の森」をはじめ、境内には豊かな森が広がる。
表参道から望む楼門。
その森は、平安時代より前からの原生林。
杉の大木が林立するほの暗く静謐な表参道には、しっとりと湿り気を含んだ空気が流れています。「糺の森」と呼ばれる平安時代より前からの原生林です。何百年も動かずじっとしていたかのようにその空気はそこに漂っていて、異世界のような風景の一部と化して馴染んでいます。
長い参道を歩くとやがて現れる大きな鳥居をくぐると、先には朱塗りが鮮やかな楼門が目に入ります。楼門を進むと舞殿、御手洗社などいくつかの建物が並びます。ほぼ全てが重要文化財という豪華さ。そして一番奥に本殿が鎮座しています。本殿は見た目には分からないですが西本殿・東本殿の2棟があり、それぞれが国宝に指定されています。
広大な「糺の森」をまっすぐ伸びる表参道。糺の森は約12.4haもあり、参拝客の気持ちを落ち着ける。
御手洗川の上に架かっている「橋殿」。
東西廻廊2棟も含めて重要文化財の「中門」。
「糺す」とは、良し悪しを明らかにすること。
とても広い境内には下鴨神社独特の静謐さと荘厳さに満ちていて、拝殿の柱や森の古木などあちらこちらから滲み出てくる、古く風格のある温かい風の粒子がとても心地良いです。おすすめはやはり糺の森。都市に残された遺跡のような森を歩くと、キラキラと形を変える木漏れ日や襟元をなぞる緑の風、そして年老いた森そのものの匂いと温かさ。それらが心に溜まっていたかもしれない色々な物事を綺麗にさらってしまい、その空洞を清々しいもので満たしてくれます。「糺す」良し悪しを明らかにする。その名に違わず自分自身を見つめ、浄化させてくれるような神秘的な森でした。
糺の森は紅葉スポットとしても有名。都市に残された遺跡のような森。
朱塗りの建物はどれも美しく保たれている。
細部まで美を追求した、京都らしい佇まい。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 下鴨神社 |
---|---|
所在地 | 京都府京都市左京区下鴨泉川町59 |
問い合わせ先 | 075-781-0010 | 下鴨神社 |
休業日 | 無休 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 敷地内有料駐車場あり |
公式サイト | https://www.shimogamo-jinja.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/賀茂御祖神社 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d1198391-Reviews-Shimogamo_Jinja-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201910 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。