六甲山サイレンスリゾート

ろっこうさんさいれんすりぞーと　□兵庫県神戸市

名ホテルに吹き込まれた、新たなる息吹。

阪神間モダニズムの典型として、明治以降に別荘地として開発された六甲山。日本最初のゴルフ場である神戸ゴルフ倶楽部もそのひとつ。1903年に開業し、今もゴルファー憧れのコースとして人気です。その神戸ゴルフ倶楽部の近くに、1929年に建築されたのが六甲山ホテル。阪急電鉄によって、宝塚ホテルの分館として開業しました。近代化産業遺産の指定も受けたクラシックホテルで、このエリアを象徴する建物のひとつとして愛されてきました。

新たな感性を取り入れた、壮大なリノベーション。

しかし老朽化や耐震性の問題もあり、88年間の営業をもって2017年に閉館となりました。そしてその後運営主体が変わり、大規模な改修を経てリニューアルオープンしたのが今回ご紹介する六甲山サイレンスリゾートです。たまたま愛車のディーラーである企業が六甲山ホテルを取得したというニュースを過去に聞いていて、異業種から新たな感性も吹き込まれて再出発するのではないかと期待を抱いていた施設でもありました。

目指したのは、開業当初の美しさ。

実はそれまでに六甲山ホテルを訪れたことがなかったので比較という点では何も分からないのですが、新たにオープンした六甲山サイレンスリゾートは外観・内装ともに素晴らしい建物でした。著名なイタリア人建築家を招き、開業当初の美しさを取り戻すべく外観を再現したほか、床や天井などの内装も当時の姿に復元したそう。2階に開かれたカフェテリアの天井にも開業当時使われていたステンドグラスが使われています。館内はどのエリアも明るく開放的で、風を取り込むよう設計されているようです。とても居心地いい場所。以前はホテルでしたが、六甲山サイレンスリゾートとなってからはカフェテリア、ギャラリー、キッズルームなどに使われています。

全てに心洗われる、至福のカフェテリア。

今回はカフェテリアでランチとアフタヌーンティーを満喫。開け放たれた窓際のソファ席からは、大阪湾の眺望も楽しめました。心地よい秋風がカフェテリアを吹き抜け、至福のひととき。旧六甲山ホテルの名物だったアップルパイを現代風にアレンジした「六甲アップルパイバニラアイス添え」が名物です。色々なものが全て計算されたように、全方位から感じる癒しの空気。気取らない贅沢を、存分に楽しめる空間です。
そして実はこの六甲山サイレンスリゾート、まだまだ未来展望があるのです。今後数年をかけて段階的に、総合リゾート施設として拡大するそうなのです。敷地内の湖のほとりにレストラン、宿泊棟や温浴施設、さらにホールや教会までオープンする予定だそうで、今からしばらく、楽しみが増えそうです。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	六甲山サイレンスリゾート
所在地	兵庫県神戸市灘区六甲山町南六甲1034
問い合わせ先	078-891-0650 ｜六甲山サイレンスリゾート
休業日	月曜日
料金	-
駐車場	無料駐車場
公式サイト	https://rokkosansilence-resort.com/
wikipedia	-
食べログ	https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280108/28055206/
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d20986635-Reviews-Rokkosan_Slilence_Resort-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT	202009