宝塚ホテル
たからづかほてる □兵庫県宝塚市
NEWS! | 宝塚ホテルは2020年に宝塚大劇場横に移転し、初代の建物は94年の歴史に幕を下ろしました。 |
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阪神間モダニズムの象徴、憧れのホテル。
初めて訪れたのは、このホテルが惜しまれつつも解体されるという一報があり、なくなる前に一度は見ておきたいと思ったからでした。宝塚南口の駅前にあり、昔からホテルがあり、優美な外観を見て知ってはいましたが、いざ訪ねてみると想像以上に素晴らしく、その建築美もさることながら、ここで刻まれてきた様々な思いや出来事に強く心を打たれました。まして、この建物がまもなく永遠に見られなくなってしまうことを思えば尚更のことでした。
宝塚ホテルが開業したのは1926年。街のシンボルとして約100年弱、地域の発展を見守ってきた。
大木の横にあったエントランス。
二層吹き抜けのエントランスロビー。
個人的な定番だったアフタヌーンティー。
中庭にも気品が溢れていた。
壁に刻まれたレリーフが美しく、優雅な雰囲気。
宝塚ホテルが開業したのは大正末期、1926年のことでした。阪急電鉄による宝塚の新しい街の開発の中で、宝塚ホテルは地域の文化と社交の中心としての役割を担っていきました。この街には住宅の他にも、温泉、劇場、遊技施設、近郊のゴルフ場等のレジャー施設が次々と開発され、いわゆる阪神間モダニズムを謳歌する人々によって愛されたホテルでした。
まず目を引くのは、正面に見える大きな切妻屋根。赤い屋根瓦が可愛らしく、宝塚の街のイメージにぴったり。その壁に刻まれたレリーフもとても美しく、優雅な雰囲気を醸し出します。
正面に見える赤い屋根瓦の切妻屋根はその壁に刻まれたレリーフもとても美しく、優雅な雰囲気を醸し出している。
館内には宝塚歌劇に関する展示もある。
かつて宝塚大劇場で使われていた緞帳。
優雅なひとときを過ごせたティーラウンジ「ルネサンス」。
こだわりの紅茶も評判だった。
クラシカルな雰囲気に満ちた、館内の空間美。
中に入ると、立派な石柱に支えられたロビーも華やかで、落ち着いた気品のある空間。お部屋は残念ながら見ていないですが、廊下やピロティなどのスペース、また装飾窓や壁の意匠など、クラシカルな雰囲気に満ちています。そう、宝塚歌劇のレビューにも通じるものがあるのです。
ホテル内にあるティーラウンジでアフタヌーンティーでひと息。ここはまるで貴族の舞踏会が行われそうな優雅な空間。中庭を窓越しに眺めて、あるいは高い天井と優美なオーナメントに目を細めて。宝塚ホテルで紅茶と洋菓子をいただくことが、より一層価値のある時間となる雰囲気。心からゆったりと、宝塚的ロマンを満喫しました。
館内の廊下には赤いカーペットが敷かれ、窓枠や柱の装飾などクラシカルなムードが漂う。
惜しまれつつ、2020年に閉館し移転した。
新たな宝塚ホテルは川向かいの大劇場横に開業。
旧宝塚ホテルの意匠も引き継がれている。
より優美な雰囲気に設えられた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 宝塚ホテル |
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所在地 | 兵庫県宝塚市梅野町1-46 |
問い合わせ先 | 0797-87-1151 | 宝塚ホテル |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://www.hankyu-hotel.com/hotel/hh/takarazukahotel |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/宝塚ホテル |
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LAST VISIT | 201912 |
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