真如堂(真正極楽寺)
しんにょどう・しんしょうごくらくじ □京都府京都市
静寂の境内、秋には燃えるような紅葉。
京都の街の賑わいからは一歩奥に入った、吉田山の東麓にある真如堂。いわゆる定番の観光コースには含まれない場合も多いですが、訪れるほどに味のある佇まいに心打たれる名刹です。境内は広く整然としていて、観光客にあふれる有名寺院に比べて、静かに落ち着いた空気が流れます。時折参拝に訪れるのは地元の方々で、熱心に祈りを捧げています。それだけに深い信心と人々の生活に密接した信仰というものが肌で感じられ、昔からの本来の寺の姿を見るような気がしました。
比叡山の別院として984年、戒算という僧によって創建された。紅葉の名所として名高い。
参道から総門(赤門)を通って境内へ。
1695年再建の総門から境内を望む。
鮮やかな新緑と本堂。
国の重文である真如堂の本堂。
東山を借景にした、美しい庭園。
真如堂は「真正極楽寺」というのが正式名称。比叡山の別院として984年、戒算という僧によって創建されました。応仁の乱をはじめ、度重なる火災に焼失と復興を繰り返し、その間にいくつかの場所を転々としましたが、1693年に現在の場所に落ち着いたといいます。
1717年に完成した今の本堂は重要文化財に指定されていて、総檜の入母屋造、本瓦葺の重厚な建物です。東山を借景にした庭園も美しく、高さ約30mの三重塔も見応えがあります。それに加えて有名なのが境内の紅葉。紅葉の名所が数多くある京都でも、指折りの人気を誇るスポットです。
真如堂の境内には豊かな樹木が生い茂り、1年を通して美しい自然の景観か楽しめる。
本堂に掲げられた扁額。
本堂の正面に建つ石灯籠。
本堂の屋根は大きく、縁も広く取られている。
真如堂本堂の内部の様子。
つぎつぎと、名刹を繰り出してくる京都。
実は真如堂を訪れたのは、一枚の写真に写った仏塔を探して散策していた途中。ちょっとした探検気分で、その写真だけを片手に歩いていた時でした。真如堂にたどり着き、その三重塔を目当ての仏塔だと思い住職に尋ねると、写真の塔は真如堂のものではなく、「くろだにさん」の塔であるとのこと。そう呼ばれる金戒光明寺を目指してまた歩みを再開させつつ、次々と名刹を繰り出してくる京都の、その歴史と奥深さに感服したものでした。
応仁の乱でことごとく堂塔を失う。その後も焼失と移転を繰り返し、現在地に移ったのは1693年のことだった。
本堂から書院へ向かう渡り廊下。
境内から見た総門。
緑豊かな木々は、秋には見事に紅葉する。
正式な寺号は「真正極楽寺」。真如堂は元は本堂の名前だった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 真如堂(真正極楽寺) |
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所在地 | 京都府京都市左京区浄土寺真如町82 |
問い合わせ先 | 075-771-0915 | 真如堂 |
休業日 | 無休 |
料金 | 本堂拝観500円 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://shin-nyo-do.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/真正極楽寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d1386165-Reviews-Shinnyodo-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
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