高円山
たかまどやま □奈良県奈良市
奈良の大文字送り火で有名、実は隠れた展望スポット。
山を覆う原始林が世界遺産に登録されている春日山の南隣、柳生街道と能登川を挟んで、高円山という小さな山があります。標高は432m。奈良盆地の夜景や、遠くは南の大和三山を見渡せる眺望スポットとして、密かに人気を博している山です。
今では一本のドライブウェイくらいしかなくあまり観光客が多い場所ではないですが、かつては聖武天皇の離宮があったと言われ、四季折々の自然を楽しむ行楽地であったと考えられています。
飛火野から望む高円山。若草山、春日山と連なる山で標高は432m。
横幅は164m、全国的にも最大級の大文字。
その山頂付近に、木の生えていない三角形のかたちをした芝生の部分があるのが特徴です。実は奈良でも大文字送り火があり、その芝生で大の字が描かれるわけです。
もちろん京都の五山の送り火ほど有名ではないですが、その大きさは幅が164mもあり、全国的にも最大級のものです。そしてそれは奈良に晩夏をしっかりと運んでくる季節の使者で、花火とともに残暑をしのぐ盆の風物詩として親しまれています。1960年に県内の戦没者慰霊のために始まり、終戦記念日の8月15日に催されます。
1960年に始まった盂蘭盆の大文字送り火が有名。「大」の文字は日本最大の規模を誇る。
皇室の宮号、高円宮の由来として知られる山。
「大」と墨筆で書かれた大きな団扇が名物でもあり、慰霊祭が行われる飛火野で買うことができます。実家にも毎年夏になると押入から引っ張り出されて活躍しましたが、幅が40cm以上もあって柄も木製なので子供には扇ぐのに力が要り、あれは大人用の団扇なのだとほとんど使ったことはありませんでした。
ちなみに皇室の宮号としてよく知られる三笠宮=三笠山(若草山)、秋篠宮=秋篠寺など、奈良の地名に由来するものが多いのですが、高円宮はこの高円山が由来です。観光名所の多い奈良においては目立たない小さなスポットですが、実は由緒ある歴史の花を月見草のようにこっそり咲かせる、趣のある山なのです。
「大」の形に合わせた三角形の舞台が印象的。また皇室の高円宮の由来としても知られる。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 高円山 |
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所在地 | 奈良県奈良市白毫寺町 |
問い合わせ先 | 0742-26-7213 | 奈良奥山ドライブウェイ |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場(奈良奥山ドライブウェイ、普通車往復610円) |
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