飛火野・クスの木
とびひの・くすのき □奈良県奈良市
奈良の裏庭・飛火野のシンボルツリー。
奈良公園の奥座敷に、野球場が3つくらい入りそうなサイズの緑地があります。やんわりとした起伏があり、自然の雰囲気があふれる緑の絨毯。この飛火野には一日中、鹿たちが悠然と草を食み、大好きな草の上でうららかに過ごします。古くはこの場所で狼煙(のろし)をあげたことからこの名がついたとか。
そんな飛火野で僕がおすすめするポイントをふたつほど。まずひとつは、飛火野の西側、雪消の沢と呼ばれる小さな池のそばに立つ巨大なクスの木。実にバランスよく枝葉をまとったこの木は、明治41年に明治天皇が飛火野で休まれた御座所を記念して植えられた木なんです。見事なプロポーションなので、少し離れたところから写真を撮るとまるで、この木なんの木気になる木♪で有名なハワイのモンキーポッドの木みたいに写ります。
1908年(明治41年)に明治天皇が飛火野を行幸した際に植樹されたというクスノキ。よく見ると3本のクスノキが集まっている。根元には石碑が建てられている。
新緑の季節。芝生より明るい緑色で、まるで雲のように枝葉を広げる。
3本がバランスよく成長し、1本のクスノキの巨木のよう。
鹿も人間も、その広がりに包まれて想う。
小さい頃からとても気にいってる木なので、いつだって飛火野に行くと、必ずそばまで行ってその広い傘の下に入ってみるのです。ふと横を見れば同じように大きな木陰で涼んでいるのは、やっぱり鹿たちです。この飛火野は鹿たちにとってもお気に入りの場所であるらしく、初夏になると母鹿たちはその年に生まれたバンビを遊ばせにやってきます。バンビを見たいなら、ここに来ればまず間違いありません。
お土産に有名な「鹿のふん」。ここ飛火野には本物の鹿のふんがあちらこちらに落ちてるんですが、奈良の子供たちの間では、知らずに鹿のふんを踏むと駆け足が速くなるとウワサだったりします。もちろん、鹿のフンは次の年にもピカピカした緑いっぱいの芝生が育つための肥やしとなっています。
見上げると縦横無尽に伸びる、複雑な枝振りに驚かされる。
クスノキの下には円形の柵が設けられ、保護されている。
飛火野の南半分はなだらかな傾斜地。芝生の中に何本かの木が育っている。
南端にある古木。根元部分には人が入れるほどの空洞も。
また1本、新しい木が育ち始めた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 飛火野・クスの木 |
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所在地 | 奈良県奈良市春日野町 |
問い合わせ先 | 0742-22-0375 | 奈良公園管理事務所 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | - |
駐車場 | 県営高畑駐車場:65台 |
公式サイト | - |
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