道の駅あいおい白龍城
みちのえきあいおいぺーろんじょう □兵庫県相生市





中国の宮廷のごとく、華やかに。
相生市の海沿いを通る国道250号線沿いに、中華風の派手な建物があります。それが道の駅だとは知りながら長らく通り過ぎていたのですが、今回初めて立ち寄ってみることにしました。ここは「あいおい白龍城(ペーロン城)」、1997年に開業した観光施設をスタートとした道の駅です。
まず印象的なのが、まるで中国の古い宮廷を想像させるようなド派手な外観。周辺は海沿いの工業地帯になっているため、より一層目立っています。入口には中華街の入口にありそうな中華門も2ヶ所に設置されています。

国道250号線沿いにある中華風の派手な建物が「道の駅あいおい白龍城」。周辺は海沿いの工業地帯のため、より一層目立っている。
中国からやって来た、伝統行事「ペーロン」。
相生市の名物である伝統行事がペーロン(白龍)。中国から長崎を経由して相生には大正時代に伝わったと言われる、中国発祥の競漕のことです。元々中国から出稼ぎに来た人々が、相生の造船所にたくさんやってきたことから、故郷を偲ぶ行事として始められたのだそう。以来、相生市では100年以上続く郷土の祭りとして今も受け継がれています。
というわけで、この道の駅もペーロンに相応しい外観として中華風の意匠とされたわけです。

相生市の名物である伝統行事がペーロン(白龍)。中国から伝わった競漕で、相生市では100年以上の歴史がある。


建物の意匠は細部まで凝っている。


館内も中国風の内装が特徴的。
姫路名物、「えきそば」も味わえるレストラン。
当初は大型の中華料理店もあったそうですが、今ではごく一般的な道の駅と同じように、播磨地域の特産品などを販売しています。また姫路のB級グルメとして近年知名度が上がってきた「えきそば」を展開する企業が運営する和食レストランもあります(もちろん、えきそばも食べられます)。また建物の2階に天然ラドン泉である「ペーロン温泉」があるのも特徴です。

ごく一般的な道の駅と同じように、播磨地域の特産品などを販売している。姫路名物「えきそば」も食べられる。


天然ラドン泉である「ペーロン温泉」もある。


相生の名産でもある牡蠣の商品も多い。


相生市に隣接する赤穂市は塩の名産地。


地元産の野菜なども販売されている。
海際のロケーションを活かして…。
というところなんですが、建物以外は思ったほど特色はなかった感じの、道の駅あいおい白龍城。実は慢性的な赤字に悩んでいるようで、公的資金が投入されたこともあったそうです。相生市自体がマイナーな面もあるのかもしれませんが、海際のロケーションを活かしたコンテンツの充実や発信の仕方などでもっと魅力ある施設へアップデートできるのではないかなと、率直に思ったりしました。

派手な中華門など建物のインパクトが強いものの、実は道の駅あいおい白龍城は慢性的な赤字に悩んでいるのだそう。


トリックアートの床など工夫も見られるが…。


土日でも訪れる観光客は少ない。


海沿いのデッキもほとんど人がいない。


このロケーションを活かす仕掛けがあれば…。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 道の駅あいおい白龍城 |
---|---|
所在地 | 兵庫県相生市那波南本町8-55 |
問い合わせ先 | 0791-23-5995 | 道の駅あいおい白龍城 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://peironjo.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/あいおい白龍城 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022821-d1424141-Reviews-Aioi_Peronjo_Michi_No_Eki-Aioi_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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