えきそば・姫路えきそば
えきそば・ひめじえきそば □兵庫県姫路市
姫路駅で生まれた、奥が深いご当地麺。
とてもシンプルな組み合わせなのに、他では味わえなかったもの。「えきそば」は、誰もが想像するそばとは全く違います。ダシの効いた和風のつゆに浸かっているのは、いわゆるラーメン用の麺です。中華麺というか。あのカンスイによって黄色くなった麺なのです。学生の頃にお金がなくて作ったかもしれません。でも単純すぎて、例え作ったことがあったとしても記憶にはありません。それが名物グルメとなっているのが、JR姫路駅です。
70年以上愛される、名物メニュー。
姫路駅に降り立つと、上り線にも下り線にも、立ち食いスタイルの店舗があります。屋号はそのまま、潔く「えきそば」です。上り線の店は電車を模した外観になっていて、この発想もある意味潔く。しかし歴史は驚くほど古く、1949年から70年以上愛される名物メニューなのです。戦後間もなく、まだ小麦粉の入手が難しかった時代に試行錯誤を経て考案されたえきそば。最近ではテレビなどでB級グルメとして紹介されることも増え、私もその口で初めてのえきそばを訪問しました。
絶妙なバランスで、旨味が仕上がる。
入口で食券を買って注文するスタイルで、ものの1分もたたずに提供されます。今回は定番の天ぷらえきそば。大きな天ぷらをめくると、なるほど、中華麺がつゆに浸かっています。ひと口いただきます。味は食べる前に想像のつきそうなものですが、そうではありません。やはり今までに経験したことのない、特別な料理なのです。和風ダシはわりとしっかりとした濃い風味があります。逆に中華麺はあっさりしています。そしてこの組み合わせになると、絶妙なバランスの旨味に仕上がるのです。ちょっと驚きです。シンプルな組み合わせなのに、味には斬新さがあります。天ぷらの油が染み出してきた頃、いよいよ美味しさがピークになります。とても安いのですが、なんだかチープさはありません。特別なものを食べている気分で、不思議です。70年愛されている名物というのも、納得します。どこか、懐かしく安心する気持ちになるからです。
えきそばという、唯我独尊のスタイル。
えきそばは姫路市内には駅構内だけでなく数店舗あります。姫路は絵に描いたようような地方都市で、車社会。駅のホームが出発点ですが、駅の外でも食べたくなるのは姫路の人々の当然の気持ちだったのでしょう。蕎麦でもないラーメンでもない、えきそばという唯我独尊のスタイル。これから先も何十年と愛される名物であるはずです。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | えきそば・姫路えきそば |
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所在地 | 兵庫県姫路市駅前町188-1 |
問い合わせ先 | 079-282-5240 | えきそば |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.maneki-co.com/ekisoba/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/えきそば・姫路えきそば |
食べログ | https://tabelog.com/hyogo/A2805/A280501/28049150/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298191-d14901984-Reviews-Ekisoba_Maneki_Jr_Himeji_Station_New_Sanyo_Line_Up_snd_Down_Home-Himeji_Hyogo_Pr.html |
LAST VISIT | 202111 |
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