坂越の町並み
さこしのまちなみ □兵庫県赤穂市





古き港町の、レトロな風情。
赤穂市の東部にある坂越浦に面した港町、坂越。歴史はかなり古く、飛鳥時代に聖徳太子の右腕として活躍した秦河勝が蘇我入鹿の難を逃れ晩年を過ごした地とされます。坂越浦に浮かぶ国の天然記念物「生島」はこの秦河勝の墓と言われており、町の中心的な存在である大避神社もまた、秦河勝のことを指す大避大神を主祭神としています。
その頃から港町として現代まで栄え、特に江戸時代には瀬戸内海有数の廻船業の拠点として発展しました。その中で西国大名が参勤交代の際に利用したり、豪商が建ち並ぶ町並みが形成されました。

秦河勝の墓と言われる、坂越浦に浮かぶ国の天然記念物「生島」。坂越はその対岸にある古くからの港町。


坂越の町並みと風情ある瀬戸内の情景。


人が立ち入ることさ許されない、生島の全景。
白壁の土蔵や、豪華な瓦屋根の屋敷。
現代でも当時の面影が色濃く残り、坂越の町並みには白壁の土蔵や豪華な瓦屋根の屋敷が続く景観が見られます。とくに海から赤穂へと繋がる「坂越大道」は昔も今も坂越のメインストリートとして名高く、石畳が敷かれた道沿いには、町家や酒蔵など歴史ある建物が今も多く残っています。海際の駐車場に車を停めて、やや上り坂になった坂越大道を散策します。

坂越は江戸時代に瀬戸内海有数の廻船業の拠点として発展し、豪商が建ち並ぶ町並みが形成された。


白壁の土蔵や豪華な瓦屋根の屋敷が続く。


町家や酒蔵など歴史ある建物が今も多く残る。
古い商家や、古民家を活かして。
通りの入口にある「旧坂越浦会所」は江戸時代に建てられた建物。無料で利用できる資料館兼休憩所で、2階の観海楼からは坂越浦の美しい眺望が楽しめます。それ以降にも「奥藤酒造郷土館」や「坂越まち並み館」など、港町として栄えた坂越の格式が感じられる大きな建物が建ち並びます。
また古い商家や古民家をリノベーションしたレストランやショップも点在。坂越の名物である牡蠣を使った軽食がいただける「伝馬船」や、赤穂御崎の有名イタリア料理店「SAKURAGUMI」がプロデュースしたナポリの伝統菓子・アラゴスタの専門店「坂利太」などは行列ができることもある人気店です。

「旧坂越浦会所」は江戸時代の建物で、無料で利用できる資料館兼休憩所。2階の観海楼からは坂越浦の美しい眺望が楽しめる。


坂越名物の牡蠣料理がいただける「伝馬船」。


ナポリの伝統菓子・アラゴスタの専門店「坂利太」。
懐かしい情景が、町の至るところに。
千種川までの約650m、昔懐かしい町並みが続きます。坂越大道から脇道へ入る路地にもまた、レトロな情景が隠れていたり。ひとつひとつの建物も、目を凝らして見ていると面白いものです。そのほとんどが今も住民がいる家々なのですが、家紋が取り付けられた屋根瓦や、時が染み込んだ焼き板の壁、また漆喰が美しい土蔵。商家には風格ある看板が残っていたり。ついついカメラのシャッターを押したくなる風景が、随所に見られた坂越の町並みでした。

「坂越大道」沿いには、港町として栄えた坂越の格式が感じられる大きな建物が建ち並ぶ。


町角にはレトロな情景も隠れている。


坂越大道から脇道へ入る路地。


創業慶長6年(1601年)という酒蔵も。


高台にある、坂越浦城跡にて。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 坂越の町並み |
---|---|
所在地 | 兵庫県赤穂市坂越 |
問い合わせ先 | 0791-48-7770 | 坂越まち並み館 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | ― |
wikipedia | ー |
食べログ | - |
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