赤穂御崎

あこうみさき　□兵庫県赤穂市

この岬にあるのは、心の境界線。

岬の中心にある伊和都比売神社の鳥居をくぐった途端に時計は意味を無くし、記憶を受け入れるアンテナの感度が上がります。あ、感受性の経路が今切り替わった、そんな心の境界線が、赤穂御崎にはあります。それを超えてしまえばもう、あとは完全に赤穂御崎の時間の流れに身を任せればいいわけで、それからはもういかに見せつけられる風景に揺れる感情に寄り添っていくかということ。赤穂御崎は、そんなとんでもなく受け身の気持ちで訪れてほしい場所です。
赤穂御崎は赤穂市街地から車で15分ほど。播磨灘にせり出した岬です。家島諸島や小豆島を目の前に見晴らし、遠方には淡路島や四国を望めるパノラマが広がります。瀬戸内海はあくまで穏やかで、それらの島々を優しく包んでいます。

海風が気持ちよい、最高のロケーション。

海岸線は変化に富んでいて、穏やかな海とは対照的に入り組んだ表情をしています。その海岸線に沿って作られた遊歩道は、まさにそんな岬の最前線を目の当たりにできる絶好のアリーナです。潮の満ち引きによって近くまで行ける御前岩と呼ばれる小さな岩は、赤穂御崎のシンボルのひとつ。このあたりには少しですがお店が並び、その中には遠方からもたくさんのファンを集めるピザの超有名店・さくらぐみが店を構えています。海風が気持ちよい、最高のロケーション。
そこから海岸線沿いに遊歩道を歩いていくと、岩で弾けた並みの飛沫がかかりそうなくらいの海際を通って、小さな民宿がある福浦海水浴場に着きます。シーズンオフだったので、とてもとても静かなプライベートビーチでした。ちょっと切ない想いに浸るような。

目の前に広がる、雄大な播磨灘。

遊歩道はもう少し東へと続いています。500mほど歩けば、東福浦海水浴場という、さっきよりは幾分か整備されて現代的な海岸にたどり着きます。駐車場なども整備されているので、家族連れやカップルで賑わっています。ちょっと疲れてきたので、ここで少し休憩。爽やかな海風が頬を撫でるように吹いています。可愛らしい野良猫が人懐こく寄ってきます。目の前に広がる雄大な播磨灘。ボーっと眺めているだけでも、すぐに疲れが吹っ飛んでいきます。
野良猫が着いてきて、途中まで見送られてから、まだ東へと続く遊歩道を歩きます。やがて海沿いの道は途絶え、斜面を登る道に。野外活動センターなどがあり、豊かな森の坂道を登っていきます。

日本の夕日百景にも選ばれた、夕陽の名所。

ようやく車道までたどり着いたら、伊和都比売神社の方へ戻る道をあるけば、赤穂御崎公園という高台からの眺望が素晴らしい公園に着きます。海抜50mのこの公園からは、美しき海原を我がものに見下ろす絶景。さて、ベンチに座って、さっき買ってきたさくらぐみのピザをいただくのでした。
赤穂御崎は日本の夕日百景にも選ばれている夕陽の名所ですし、温泉が湧くため旅館や保養所も充実。さらに春には桜でも有名。キャンプや海水浴、釣りでも人気で、小さな岬にたっぷり詰まった魅力。播磨の奥座敷に見つけた、かなりオススメのスポットです。

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アクセスマップ

詳細情報

名称	赤穂御崎
所在地	兵庫県赤穂市御崎
問い合わせ先	0791-42-2602 ｜赤穂観光協会
休業日	-
料金	-
駐車場	無料駐車場
公式サイト	http://ako-kankou.jp/sightseeing/ako-misaki.html
wikipedia	https://ja.wikipedia.org/wiki/赤穂御崎
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022825-d15852784-Reviews-Akomisaki_Park-Ako_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT	201509