花岳寺
かがくじ □兵庫県赤穂市






赤穂浪士が眠る、城下町の名刹。
赤穂城跡近く、城下町風情漂う一角にある曹洞宗の寺院・花岳寺。赤穂藩主だった浅野家と赤穂浪士ゆかりの寺として知られます。また新西国三十三所の第31番札所でもあり、多くの参拝客を集めています。
車で訪ねたのですが駐車場は境内の中にあります。元は赤穂城にあった塩屋惣門を明治時代に移築したものだという山門を、車のまま慎重にくぐり抜けて中に進みます。

花岳寺は赤穂城下町風情漂う一角にある、曹洞宗の寺院。創建は1645年で、新西国三十三所の第31番札所。


赤穂藩主浅野家の菩提寺として開創された。


境内は清廉な雰囲気に満ちている。
本堂の天井に描かれた、巨大な虎の絵。
山門を抜けて正面にあるのは花岳寺の本堂。1758年に再建されたもので、堂内の天井には江戸時代に描かれたという巨大な虎の絵が飾られています。また本堂の右手前には「大石名残の松」、これは赤穂浪士で有名な大石内蔵助が植えたとされる松。討ち入りのため赤穂を発つ前に立ち寄ったことからそう呼ばれるようになったのだそう。ただし現在のものは2代目の松なのだとか。
またその隣にある鐘楼には「鳴らずの鐘」と呼ばれる梵鐘があります。赤穂浪士の処分が決まり、その悲報に嘆き悲しんだ人々が追悼のために鐘を撞き続けてついに鳴らなくなってしまったという梵鐘。1797年に新たに鋳造し直されましたが、その名前は今でも残っているのです。

花岳寺の本堂は1758年に再建されたもので、本尊の釈迦如来像を安置する。


本堂の天井には巨大な虎の絵が描かれている。


夏空に本堂の美しさが映えていた。


大石内蔵助が植えたとされる「大石名残の松」。


赤穂浪士の伝説が残る「鳴らずの鐘」。
創建は1645年、赤穂藩初代藩主の浅野長直による。
ここまでで分かる通り、花岳寺は赤穂浪士と縁の深いお寺です。創建は1645年、赤穂藩初代藩主の浅野長直によるものです。浅野家の菩提寺として建てられ、浅野家が改易となった後の赤穂藩主・森家も代々の菩提寺としました。
赤穂浪士の37回忌にあたる1739年、花岳寺に47士の墓所である「義士墓」が建てられました。ここに花岳寺は彼らの遺志を預かる寺として歴史に語り継がれることとなりました。今では義士墓の他に、「義士木像堂」「大石家先祖の墓所」、また浅野家や赤穂義士に縁のある史料が展示される「義士宝物館」などを見て回ることができます。

本堂と廊下で繋がった「坐禅堂」。坐禅会や写経会、茶道会なども催されている。


立派な唐破風屋根が美しい。


瓦には浅野家の家紋が刻まれている。
風に揺れていた、精霊迎えの提灯。
花岳寺の境内はとても清々しく、整然として保たれています。訪ねたのはお盆期間。精霊迎えの提灯が本堂の前、風に揺られていました。この花岳寺に、赤穂浪士たちの御霊もまた戻ってきていると思えば、感慨深いものがありました。

訪ねたのはお盆期間で、精霊迎えの提灯が本堂の前で風に揺られていた。


千手観音わ安置する「報恩堂」。


初代の「大石名残の松」の幹が残されている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 花岳寺 |
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所在地 | 兵庫県赤穂市加里屋1992 |
問い合わせ先 | 0791-42-2068 | 花岳寺 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://kagakuji.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/花岳寺 |
食べログ | - |
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