大阪城豊國神社
おおさかじょうほうこくじんじゃ □大阪府大阪市





大阪城にゆかりのある、豊臣氏を祀る神社。
大阪城本丸の桜門を出た正面という重要な場所にあるのが豊國神社。大阪城に「豊」とくれば、もう豊臣秀吉しかありません。ここには豊臣秀吉、息子の豊臣秀頼、弟である豊臣秀長の3武将が祀られています。京都にも豊国神社がありますが、そちらは豊臣秀吉のみをお祀りしているのと、読み方が違います(京都は「とよくに」、大阪は「ほうこく」)。区別をするためか神社の公式HPでは「大阪城豊國神社」と書いてありますが、元は京都の豊国神社の別社として創建されたそうです。

自らが築城した、大阪城に戻った。
創建は明治時代、1879年。最初は中之島、今の中央公会堂の場所に鎮座していました。やがて中之島に官公庁が次々と建築され、小刻みに遷座していましたが、戦後になって1961年、現在地である大阪城内に遷座しました。当初から秀吉ゆかりの地に、という話はありましたが、当時は大阪城は陸軍の管轄で、神社を建てることが出来なかったそうです。創建から82年、伏見城で没してから363年の時を経て、秀吉は自らが築城した大阪城に戻ってきたのです。

高さ5.2mもある、豊臣秀吉像。
赤鳥居を抜けると、台座を含めて高さ5.2mもある豊臣秀吉像が目を引きます。さまざまな場面で目にしながら作られてきた、私たちの中にある豊臣秀吉のイメージがそのまま表現されたような銅像。実はこの銅像は2007年に制作された2代目で、初代は太平洋戦争の金属類回収令で供出されてしまい、60年以上に渡って不在になっていたそうです。
その向こうの2つめの鳥居を抜けると本堂があります。本堂はコンクリート製で風情はさほど感じませんが、桐紋を見ると気持ち的に見え方が変わってしまいます。また堂々たるシルエットも印象的です。私も一塊の会社員として世の中の役に立つべく、秀吉にあやかりたい気持ちで参拝です。

巨石が並ぶ庭園、「秀石庭」。
本殿の右奥には、「秀石庭」と呼ばれる庭園があります。塀で囲まれているので中には入れませんが、塀の上から眺められます。巨石が意味ありげに並んでいて、見ごたえのある景色。
その他は特筆すべき見どころはないのですが、やはり秀吉像だけは最後にもう一度見ておきます。陣羽織に身を包んだ秀吉公、軍配を手に持ち、やや上を見上げる目線が捉えているのは、正面に聳え立つ大阪城天守のように思えます。舞い戻ってきた彼の場所で、もう一度天下統一を目論んでいると思えるほどに、強い姿に見えました。

photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 大阪城豊國神社 |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区大阪城2-1 |
問い合わせ先 | 06-6941-0229 | 大阪城豊國神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://www.osaka-hokokujinja.org/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/豊國神社_(大阪市) |
食べログ | ー |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g14127623-d6420721-Reviews-Hokoku_Shrine-Chuo_Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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