枚岡山展望台

街が近く、臨場感溢れるパノラマ。

大阪平野の東側で大きな壁のように聳える生駒山地。最高峰の生駒山は標高642m。車でのアクセスはもちろんですが、気軽に山登りを楽しめるスポットとしても人気があります。ということで今回は、生駒山の西側から暗峠を目指して歩きました。麓の枚岡公園の駐車場に車を停めて、美しい新緑の下を歩き始めます。すぐに青モミジの森になり、鮮やかに透き通った、真新しい葉のトンネルを進みます。秋には絶好の紅葉スポットになっているはずです。

大阪の全てを、一目で見る。

登山の様子はまたあらためてお知らせするとして、今回は眺望が美しかった展望台をご紹介します。それは歩き始めから45分ほど登ったところにある枚岡山展望台。標高は268m。大阪平野を一望するパノラマ眺望が楽しめる場所です。
手前には東大阪市の街並みが広がり、その中にはラグビーの聖地・花園ラグビー場が目立ちます。向こうには大阪市内の高層ビル群を真横から眺めるようなかたちで、あべのハルカスから梅田の超高層ビル群まで、大阪の全てを一目で見ることができます。夜景だとより一層、迫力ある眺望になるんだと思います。

パノラマの中、真一文字に横切る電車。

曇り空で春霞もかかり、そこは少し残念でしたが、晴れていれば明石海峡大橋や淡路島までを見通せるそう。それでも箕面の山並みから、その向こうには六甲の山塊を見ることができ、まさに関西全部を一望するような眺望です。
ふと見れば花園ラグビー場の手前に、真一文字に横切る電車が走っています。近鉄電車で、大阪と奈良を結ぶ路線。まさにいま電車が走っている区間は勾配が35.7‰という（単位は正直よく分かりませんが）、鉄道としてはかなりの急勾配だそう。静止画の中に動いているものがあり、巨大な鉄道ジオラマを見ているようでもありました。

風景の中に、飛び出すような展望台。

枚岡山展望台には屋根付きの建物もあり、またベンチも多くたくさんの人が山登りの休息を取っています。風景の中に飛び出すような展望台で、ゆっくり休みながら弁当を広げたり。のんびり絶景を楽しめるスポットです。
またこのあと標高400mの「客坊展望台」、標高524mの「ぼくらの広場」から見た眺望も素晴らしいものでした。ただ枚岡山展望台がいいのは、気軽に行けるということと、街との距離が近くパノラマの臨場感があること。いずれにせよ生駒山からの眺望は素晴らしいので、時間と体力に自信のある方は全て回ってみてはいかがでしょうか。

アクセスマップ

詳細情報