石切剣箭神社
いしきりつるぎやじんじゃ □大阪府東大阪市
参道も魅力いっぱい、民間信仰が盛んな神社。
石切さんと呼び親しまれている、生駒山の麓、石切神社。正式名は石切劔箭(つるぎや)神社といい、石を切るほどの強靭な剣と矢、という意味を持ちます。この剣が「でんぼを切る」と解釈され、腫れ物が治る、転じてガン封じにご利益があると信奉され、参詣客を集めています。そういうわけで別名「でんぼの神様」。でんぼとは方言で腫れ物とか出来物といった意味。民間信仰から栄えた、なんとも大阪らしい親しみある神社です。
「でんぼの神様」と呼ばれガン封じにご利益があるとされる。石切剣箭神社のお百度参りは有名。
参道で売られている、石切名物手焼きせんべい。
石切剣箭神社の神門は「絵馬殿」と呼ばれる。
撫でられピカピカに光沢を持った、お百度石。
境内には「百度石」という腰くらいの高さの石柱が2本あり、この石柱をくるくると100回行き来するとご利益があるという「お百度参り」が盛んに行われています。全国でこのような石が置かれた神社がありますが、実際にその場でお百度参りをされている光景というのはなかなか見ないものです。でも石切さんは違います。いつ訪れてもたくさんの人々がとても熱心に2本の石をくるくると行き来されています。早足で次々と他を追い抜いて歩く人、何かを繰り返し念じながら歩く人、様々なかたちで営まれる石切さんのお百度参りは一種独特の性格を持っていて、その光景を初めて見た時には信心深い人々を集める石切さんの何か特別な存在感を感じないわけにはいきません。撫でられピカピカに光沢を持ったお百度石もどこかとてもスピリチュアル。
本殿前の参道に2本立つ百度石。実際に100周する参拝客が非常に多く、撫でられた百度石はピカピカに磨きがかかっている。
参拝客は一心不乱にお百度参りで周回する。
1周ごとに折り曲げて周回数を数える「お百度紐」。
お百度紐は本殿横で配られている。
絵馬殿の扁額には「石切宮」と書かれている。
五感をフル活用して感じとる、レトロな参道散策。
石切さんのもうひとつの楽しみ方。それはまるでタイムスリップしたような雰囲気の参道散策です。参道は車一台がようやく通れそうな細い路地で、とても風情のある、というか強烈な個性というか、とにかくインパクトの強い町並みです。蛇のようにくねくねとした道沿いには、土産物屋や漬物屋、薬屋、占い屋、etc…。それに別の世界から運ばれて来たような一風変わった大黒様や地蔵や大仏や何やかやが窮々に並んでいて、どこの時代なのか何の世界なのか、混然とした唯一世界観が広がっています。それはそれは奇妙で滑稽な漫画の世界に飛び込んだような、ちょっとしたカルチャーショックさえ感じる通りです。五感をフル活用して感じとる散策は息つく間もない発見の連続。およそ1キロ続く石切さんの参道は、横尾忠則氏のコラージュを連想させるようなワンダーストリートでした。
石切剣箭神社への参道は昭和レトロな装いがたっぷり。時代が止まっていて、かなり趣きがある。
石切剣箭神社境内に建つ神馬像。
祭事のときに火が焚かれる「神火祭場」。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 石切剣箭神社 |
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所在地 | 大阪府東大阪市東石切町1-1-1 |
問い合わせ先 | 072-982-3621 | 石切劔箭神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://www.ishikiri.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/石切剣箭神社 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023536-d3749611-Reviews-Ishikiri_Tsurugi_Shrine-Higashiosaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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