本家アロチ丸高中華そば・和歌山ラーメン
ほんけあろちまるたかちゅうかそば・わかやまらーめん □和歌山県和歌山市
高みを極めた、車庫前系のレジェンド。
近頃は仕事で和歌山を訪ねることが多く、行くたびに店を変えて和歌山ラーメンばかりを食べ歩いています。10店舗目でようやく訪れることができたのが、本家アロチ丸高中華そばです。17時以降(27時まで)しか開いていないため、時間が合わなかったりするのです。和歌山随一の繁華街としても知られるアロチ(新地)。夜の街が動き出す前、18時頃に訪ねました。
誰もが思い描く、昔ながらのラーメン店。
赤いテントが印象的な本家アロチ丸高の店内は、外観のイメージをそのまま裏切らない、ザ・中華そば店の内装です。厨房は手前にあり、通路を抜けた先の広い空間にテーブル席が並びます。テーブルの赤い天板、壁のメニュー、小さなガラスコップ。どれをとっても間違いなく誰もが思い描く、昔ながらのラーメン店です。
何の躊躇もなく「中華そば」と「はや寿司」を注文します。すぐにはや寿司が出てきたので、先にいただきます。和歌山港近くにある「こしぢ」という寿司店のもので、酸味と甘みのバランスが絶妙なはや寿司です。
車庫前系の元祖こそ、本家アロチ丸高。
ところで、和歌山ラーメンには2つの系統があると言われています。基本は豚骨醤油スープですが、豚骨の方が強いか、醤油の方が強いかで分かれるのです。前者は「井出系」、後者が「車庫前系」です。井出系はもちろん和歌山ラーメンの名店、井出商店から来ています。一方の車庫前系は、かつて路面電車の車庫の前に屋台が集まり、そこで主に食べられていたことからそう呼ばれるようになったもの。そして車庫前系の元祖こそ、本家アロチ丸高と言われているのです。そして70年以上愛される逸品が、目の前にやってきました。
やはりこれが、車庫前系の頂点。
和歌山ラーメンの王道を行く見た目。一見味が濃そうに見える茶色く濁ったスープですが、予想以上にアッサリ。しかしすぐに押し寄せてくるコクと風味が半端ないです。これが車庫前系の頂点かと唸るほど、美味いスープです。何度啜っても飽きない魔法のスープ。柔らかめの細麺とも絶妙に絡み合っています。調べると豚骨は一度醤油で炊き込んで取り出してから、あらためて出汁を取るのだそう。このひと手間が、唯一無二の味の秘訣です。当然ながら、こんなに美味いスープは全部飲み干してしまいました。
「丸」がつくラーメン店の、源流と言われる。
ところで和歌山には店名に「丸」がつくラーメン店が多いです。当サイトでも紹介している「○イ」「丸三」「まるやま」などもそう。実はその源流が、本家アロチ丸高だと言われているそうなのです。まさに車庫前系のレジェンドと言って相応しく、和歌山ラーメンでは外せない名店なのでした。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 本家アロチ丸高中華そば・和歌山ラーメン |
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所在地 | 和歌山県和歌山市友田町2-50 |
問い合わせ先 | 073-432-3313 | 本家アロチ丸高中華そば・和歌山ラーメン |
休業日 | 日曜日 |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | ー |
wikipedia | ー |
食べログ | https://tabelog.com/wakayama/A3001/A300101/30000043/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298204-d7081952-Reviews-Honke_Arochi_Marutaka-Wakayama_Wakayama_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202311 |
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