キング軒・広島汁なし担担麺

広島ご当地麺を、全国に知らしめた名店。

たまたま仕事の都合で1ヶ月で3回目の訪問となった広島。前回の訪問時に「くにまつ」でハマった広島汁なし担担麺を、今回は別のお店でいただきます。元祖と言われる「きさく」が目的でしたがあいにく定休日のため、今回は大手町に本店を構える「キング軒」に向かいます。広電の中電前電停から徒歩3分にある、アクセス便利なお店です。広島市内に数店舗、また東京や大阪にも店舗を出している人気店です。キング軒はいち早く広島汁なし担担麺を全国に知らしめたお店なのです。

驚きの早さで提供される、広島汁なし担担麺。

ビル1階の間口の狭い外観。店内は厨房側と壁側に、すべてカウンター席になっています。入口にある食券機の大きなボタン8つ、なんだか押しがいがあります。汁なし担担麺専門のため、並盛か大盛×1辛〜4辛の8種類です。あとは小さなボタンでトッピングのネギ、セロリ、温泉玉子、それに担担ライス用のライスなど。シンプルなメニューです。辛さは2辛がお店のオススメで1番人気。辛いものがやや苦手な私は1辛を選びます。厨房に面したカウンターに座って食券を渡します。すると驚きの早さで提供。1分も経ってないんじゃないでしょうか、駅の立ち食いうどん級の早さに感じました。この早さも、広島汁なし担担麺の特徴です。

特徴的なのは、花椒の爆発的な香り。

キング軒の汁なし担担麺、基本的には「くにまつ」のページでご紹介した広島汁なし担担麺の王道を忠実に実行している一品です。儀式にのっとり30回ほど混ぜてからいただきます。特徴的なのは、花椒の爆発的な香り。とても新鮮で爽やかな辛みがあります。キング軒独自のブレンドで、その日に使う分をその日の朝に挽くことで、華やかささえ感じる花椒の強烈な主張を生み出しているそうです。卓上にも朝挽きの花椒が置いてあるので、自分好みに追い花椒をする時も新鮮な香りを楽しめます。

徹底的なこだわりが、随所に。

麺は中細のちぢれ麺で、タレや香りがとてもよく絡んできます。硬めに茹でられていて噛みごたえがあり、啜るというより噛み切る感じ。この点ではくにまつの方が繊細で滑らかな麺で自分好みでした。キング軒はどちらかというと全体的にいい意味で無骨というか、豪快なイメージがします。麺は廿日市市の老舗製麺所、またタレに使う醤油も市内の老舗醸造所と開発したオリジナルのものを使用。また自家製の芝麻醤と五香辣油で仕上げられる風味は、キング軒の徹底的なこだわりを体現しています。また今回は担担ライスはパスしたのですが、もちろん広島汁なし担担麺の〆の定番です。卓上には担担ライス専用の醤油と酢が置かれていて、自分好みに味付けしていただけます。

強烈に香り立つ、新鮮な花椒。

ということでキング軒の特徴を挙げるとすると、やはり強烈に香り立つ新鮮な花椒です。1辛でも十分感じましたから、「ハッキリ言って辛いです」と書かれた4辛だとどれくらいなんでしょうか。私の普段の生活圏である大阪にも1店舗あるようなので、段階をひとつずつ上げながらチャレンジしてみたいと思います。

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