明石城
あかしじょう □兵庫県明石市
巽櫓と坤櫓が両翼の、明石の象徴。
JR明石駅のホームから、真正面に左右一対の立派な櫓が見えます。地上と空を真一文字に切り分ける石垣と城壁、その東西の先端部にあるのが「巽櫓」と「坤櫓」で、いずれも国の重要文化財である貴重な建物です。天守を持たない明石城において、シンボルとしての役割を果たしています。駅の改札を出て徒歩1分。まさに駅前にある明石城を、新緑が麗しい5月に訪ねました。
長さ380mもある石垣が目を引く、日本100名城。
明石城は徳川幕府二代将軍、秀忠の命により1618年に築造され、初代城主は家康のひ孫にあたる小笠原忠真が勤めました。当初から天守閣はありませんでしたが、今も残る2基の櫓を含めた4基の櫓を擁する雄大な構えの城でした。駅のホームから見える石垣は長さが380m、高さ20mある大規模なものですし、最上部の本丸もかなり大きな規模を誇ります。右の巽櫓、左の坤櫓ともに三層の造りになっていて、これは日本に12基しかない貴重なものです。二の丸、三の丸もそれぞれに規模があり、剛毅たる城郭であることを感じます。明石城は「日本100名城」にも選定されているのです。
明石全体を見下ろす、本丸からの眺め。
向かって左側、坤櫓の方から石段を登ってみました。何度も角を曲がりながら徐々に高さを増せば、麓の公園の様子や明石の街並みが手に取るように分かります。本丸の裏手に到着。ここが本丸です。2基の櫓はここに建っていて、間近から観察できます。また展望台のようなものですから、見晴らす景色もまた格別なものがあります。子午線が走る明石市立天文科学館や、明石海峡大橋だって視界の中に収まっています。市民の憩いの場となっていて、ベンチに腰掛けて談笑したり、芝生の上で弁当を広げたり、ここには思い思いの人々の時間が流れています。駅はすぐ目の前に見下ろせるのに、そことは全く別軸の時間。
今までもこれからも、この街の中心として。
また明石城を含む一帯は明石公園として整備されています。庭園や芝生広場、文化施設、スポーツ施設などが集積していて、かなり充実した文化・スポーツエリアでもあります。本丸の北側には森や池、また約2000本の桜もあって、豊かな自然に触れられる場所でもあります。すべて、この地に明石城があったからこそ。この街の、今までもこれからも、中心であり続けるだろう名城でした。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 明石城 |
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所在地 | 兵庫県明石市明石公園1-27 |
問い合わせ先 | 078-918-5080 | 明石観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://www.akashijo.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/明石城 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022818-d1384547-Reviews-Ruins_of_Akashi_Castle-Akashi_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202205 |
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