甲東梅林

こうとうばいりん　□兵庫県西宮市

街の片隅で、人知れず咲き誇る梅林。

関西では住みたい街ランキングで常にベスト3に入るほど、ここ15年ほどで急速に人気が出てきた街、西宮北口。そかから北に一駅のところにあるのが、甲東園エリアです。苦楽園や甲子園、香櫨園といった、いわゆる西宮七園に数えられる高級住宅地のひとつで、関西学院大学など有名私学が集まる学生の街としても知られています。
甲東園駅から関西学院大学に向かう目抜き通りの一角に、人知れずこじんまりとした梅園があります。それが甲東梅林です。公民館の庭としても利用されている公園で、誰もが気軽に入ることができる市民の梅園です。門戸厄神への参拝のあと、ちょっと立ち寄るくらいのつもりで足を運んでみたんですが、成り立ちなんかも含めてなかなか奥深い梅園なのでした。

樹齢100年以上、歴史を知る梅の木たち。

このあたりが開発されたのは明治時代に遡ります。有力な貿易商だった芝川家が、一帯を果樹園として開発したのが始まりだったそうです。その後広大な果樹園は住宅街と学校に再開発されましたが、その一角に植樹された梅林が今も残っているのです。なので梅林の歴史も古く、樹齢100年以上ある梅の木が多いのも甲東梅林の特徴です。
甲東梅林では39種類、約200本の梅が咲いています。種類が多いので満開になる時期もまちまちで、園内の梅が一斉に咲き誇るわけではありません。でもその分、いつ訪ねてもそれなりに満開になっている梅の木を見ることができます。

こっそりと、春の訪れを教えてくれる。

この日咲いている梅は全体の2割くらいでしたが、それでもいち早く春の訪れを教えてくれる姿に魅了されました。桜とは違って、梅の花ってこっそりと特別な春の訪れを教えてくれるところが素敵です。冬の寒さに打ちひしがれた体を、丁寧に、ゆっくりとほぐしてくれる魔法の花です。
今回訪問したのは2月末。暦では啓蟄の少し前です。冬籠りしていた虫たちも土の外へ這い出る、そんな季節を表す言葉ですが、梅園では一羽のムクドリがまさに地面を歩き回り、土の中からエサを見つけては美味しそうに食んでいました。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	甲東梅林
所在地	兵庫県西宮市上甲東園2丁目11-66
問い合わせ先	0798-51-3748 ｜甲東梅林
休業日	-
料金	-
駐車場	無料駐車場
公式サイト	-
wikipedia	-
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022819-d13564809-Reviews-Koto_Plum_Forest-Nishinomiya_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
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