tabicocoloとは
観音寺城跡 観音寺城跡

観音寺城跡

かんのんじじょうあと □滋賀県近江八幡市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ日本百名城
オススメ度

静寂の中、森とともに生きる城跡。

観音寺城跡

西国三十三所である観音正寺を訪ねた時に、その境内のすぐそばに観音寺城跡というのを地図上に見つけました。調べてみると日本100名城のひとつであり、さらに日本五大山城にも数えられるそうです。寺と同じく標高432mの繖山の山頂付近に城域が広がり、かつては巨大で堅牢な山城だったということで、期待に胸膨らませて、観音正寺から迷わず観音寺城跡に向かいました。

強大な山城として、その名を馳せた。

観音寺城跡

観音寺城の築城年代は定かではないそうですが、戦国時代に近江の守護であった六角氏の名により築かれたようです。繖山は商都近江八幡の北西、旧中山道を麓に見下ろし、また琵琶湖や近江平野をぐるりと見渡せる山。まさに近江国の要衝であり、軍事的にも重要な山でした。観音寺城も年月を経るにつれて、強大な山城としてその名を馳せたそうです。山のいたるところに郭や砦を構え、近くの山にも櫓を建てたという名城は、さてどんな城跡になっているのだろうと歩みを進めました。

朽ちてゆくもの独特の、美学がある。

観音寺城跡

観音正寺の境内から細くのびる脇道を通り、ややアップダウンする獣道のような細い道を5分も歩くと、「本城跡」と書かれた標が立っています。そこは思っていた以上に狭くて、そして樹木やシダや苔が鬱蒼と茂る薄暗い場所です。視界の開けたところもなく、森に埋もれるようにして佇む石垣があります。全くメンテナンスがされていないようで、徐々に自然に飲み込まれてゆく廃墟のよう。しかしこれはこれで美しい光景です。朽ちてゆくもの独特の美学が、ここには存分に表現されています。石垣もじっくり見ると趣きのあるものです。無骨に切り出された石が乱雑に積まれていて、それを覆う木々や緑によって支えられて立っているような様子。

ただ森の中に埋もれて、ひっそりと。

観音寺城跡

周りには誰もいません。夏休みの日曜日だというのに。観音寺城跡を訪ねてくる人は少ないのかもしれません。人が踏みならしたような平らな広場も一切ありません。ただ森の中に埋もれて、ひっそりと余生を過ごす山城跡なのです。たぶん、これからもずっと。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 観音寺城跡
所在地 滋賀県近江八幡市安土町石寺
問い合わせ先 0748-46-4234 | 安土駅観光案内所
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場(観音正寺)
公式サイト -
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/観音寺城跡
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023564-d8479298-Reviews-Kannonji_Castle_Ruin-Omihachiman_Shiga_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 202107                         

※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。

近くのおすすめスポット

ページトップへ戻る