砥峰高原
とのみねこうげん □兵庫県神崎郡神河町
日本有数のススキ群生と、独特の雰囲気がある地形。
眼前に広がるあまり見たことのない小刻みな起伏は、かつて氷河が山を削り取って造った地形だそうです。なだらかな傾斜をもつ草原には、ところどころにこぶのような小丘があります。それらは景色に印影をもたらし、奥行きを与えています。周囲を取り巻く森に囲まれたこの草原一面に広がるのは、見事なススキの群生。穂先を白くしたススキが見渡す限り続くこの景色は、秋の砥峰高原で見られる絶景です。到着した時には雲が砥峰高原を覆っていましたが、時間が経つにつれて時々晴れ間がのぞきました。そのたびにススキの草原は銀色に輝き、秋風に揺れて柔らかな動きを見せているのが分かります。たなびく穂先はまるで穏やかな波のように、風が景色を渡っていることを教えてくれます。
映画やドラマのロケ地として、再注目を集める。
砥峰高原は標高800〜900mにあり、約90haある草原です。昔から茅を採取する場所として利用されてきたといいます。今では茅を採ることはなくなりましたが、ススキの大群生が見られる観光地として人気です。また独特の景観は映画やドラマのロケ地として度々使われ、ノルウェイの森や平清盛、軍師官兵衛などに登場します。また秋だけではなくて、燃えるような緑が草原を埋め尽くす夏、また一面真っ白になるほど雪に覆われる冬、季節ごとにスケールの大きい風景が楽しめるのも砥峰高原ならではの魅力です。
しっかりハイキングできる、約3.1kmの散策ルート。
とのみね自然交流館という建物がベースにあり、ここを起点とした散策コースが設定されています。約3.1kmのルートが定番となっていて、今回はこのルートを秋空の下に歩きました。ちょうどススキの大草原をぐるりと一周するような道で、予想していたより少し本格的なハイキング要素があります。ルート中に標高差は100m以上ありますし、結構な斜度の滑りやすい道や完全に背丈を越えるススキに覆われたトンネルなで、かなり変化に富んだ散策道です。ススキの真ん中の木道を歩くところもあり、写真を撮りながらじっくり歩きました。
太陽と風は、優しく心地の良い秋の装い。
自然交流館から最も離れたあたりが最頂部になっていて、ここからの眺めが最高です。眼下に広がるススキの大群生、それを取り巻く木立、さらに向こうには但馬豊かな山々が折り重なり、それらを一望のもとに眺められる贅沢。太陽と風はもう夏の厳しさを捨てた、優しく心地の良い秋の装い。それらに抱かれて歩く、砥峰高原の素晴らしき時間がありました。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 砥峰高原 |
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所在地 | 兵庫県神崎郡神河町川上 |
問い合わせ先 | 0790-31-8100 | とのみね自然交流館 |
休業日 | 月曜日、冬季 |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://www.kamikawa-navi.jp/guide/spot/2218 |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/砥峰高原 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121305-d5484440-Reviews-Toniomine_Plateau-Kamikawa_cho_Kanzaki_gun_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202010 |
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