天王寺公園
てんのうじこうえん □大阪府大阪市
1909年に誕生した、大阪を代表する都市公園。
天王寺公園は1903年に開かれた内国勧業博覧会の会場跡地の一部に作られた都市公園。1909年に会場跡地の東側を公園として整備、旧住友家の庭園だった慶沢園も取り入れられ、天王寺公園が誕生しました。一方、通天閣を残した西側はいわゆる新世界と呼ばれる歓楽街へと変貌を遂げ、両極端な顔を持つ街が隣り合うこととなりました。
長い歴史を持つ公園、約28haもある広大な園内には、天王寺動物園、大阪市立美術館、慶沢園、茶臼山古墳などがあり、大阪を代表する都市公園として親しまれています。園内は緑地や花壇・噴水などを中心に、たくさんのベンチがあってくつろげる公園です。水と緑をふんだんに取り入れ設備も整っているし、都会にあっては静かだし、何よりターミナル駅からすぐというロケーションが魅力です。
1903年に開かれた内国勧業博覧会の会場跡地に作られた都市公園。約28haの園内には数多くの見どころがある。
大阪のシンボルのひとつ「通天閣」も近い。
園内の高低差は「茶臼山」があるから。
観光スポットのひとつ「大阪市立美術館」。
「大阪市立美術館」の壮麗な玄関ホール。
ここまではいわゆる、模範的な公園。
と、ここまではいわゆる模範的な公園。イメージとしては誰もが無料で気軽に利用でき、場合によっては毎日訪れる人もあるごくありふれた公園といった印象を持たれるでしょう。
でも天王寺公園が他の公園と違うのは、その敷地をぐるりと壁が囲んでいることです。出入口は1箇所しかなく、チケットを買って改札を通って入るという有料の公園なんです。まるで外の世界から隔絶された理想郷なのかシェルターなのか、この公園にはどことなくグレーな匂いを感じます。見た目は美しくても。理由はいくつかあるのでしょうが、やはり場所柄というのでしょうか。。
天王寺公園は都心にあるにもかかわらず、緑豊かな公園でもある。
ちょっと時代錯誤が面白い、不思議なスポット。
また、天王寺公園の前ではレトロな漫画にでも出てきそうな、いかにも「大阪のおっさん」を地で行くような人たちが、ひねもす将棋を差しています。ベンチを台にして、朝から夕方まで青空将棋が続きます。ひとつの盤を数人が取り囲み、ああだこうだと言いながら仲間の対局を観戦。鳩も一緒に観戦。天王寺公園前の名物風景です。観光資源としては決して誇れるものではないですが、大阪らしい景色といえば、これは大変大阪らしい景色です。大阪らしいというか、昔からの光景が変わらず残っているだけなのかも知れません。だとしても、それらが変わらず残り、今もそれが続いていく町という点では、やはり大阪らしいということなのかもしれません。天王寺公園(界隈)、ちょっと時代錯誤が面白い、不思議なスポットです。
NEWS! | 天王寺公園は2015年に有料エリアを撤廃し、芝生広場を中心とした「てんしば」に生まれ変わりました。明るくて開放的な公園となり、天王寺駅前には今までになかった新しい風が吹いています。 |
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園内には秋に美しい紅葉が見られるゾーンがあり、鮮やかな木々に彩られる。
真っ赤な「和気橋」と桜のコントラストも美しい。
森の中を歩ける散策路もある。
大正7年に完成した日本庭園「慶沢園」。
西側の眺めを、1羽のサギが横切っていった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 天王寺公園 |
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所在地 | 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108 |
問い合わせ先 | 06-6771-8401 | 天王寺動植物公園事務所 |
休業日 | 月曜日、年末年始 |
料金 | 大人150円、中学生以下・大阪市内居住者65歳以上の方:無料 |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | http://www.osakapark.osgf.or.jp/tennoji/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/天王寺公園 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d325724-Reviews-Tennoji_Park-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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