大阪市立美術館

おおさかしりつびじゅつかん　□大阪府大阪市

美術館の名建築で、名画を愉しむ贅沢。

天王寺公園内にある大阪市立美術館は、1936年に開館した日本を代表する美術館建築です。東京、京都に続き、日本で3番目に出来た公立の美術館でもあります。元々は住友家の大邸宅があったのですが、美術館建設のために住友家から寄贈されたといいます。今も残る庭園「慶沢園」とともに大阪市が受け継ぎ、この地に壮大な美術館を建てたのです。財政難や世界恐慌を挟んで約10年の歳月をかけて完成したのは、現代において非常に価値のある建築。今では国の登録有形文化財にも指定されています。

建設には10年をかけて1936年に開館した日本を代表する美術館建築のひとつ。天王寺公園内に位置している。

日本で3番目に出来た公立の美術館。

あべのハルカスから望む大阪市立美術館。

幾何学模様のステンドグラスが、存在感を放つ。

有名な特別展が開催される大御所の美術館でもあり、今まで何度か訪れました。その度に感じるのは、建物が持つ有機性。冷たいコンクリートなのに温かみを感じたり、ひんやりした館内の空気にしっとりとした柔らかさを感じるような、古い建築独特のアレです。エントランスを入ったホールは天井が驚くほど高く、幾何学模様のステンドグラスが存在感を放ちます。空間を支える列柱の装飾や肌触り、床に敷かれた大理石の硬さ。そしてホールを支配するのは、特大のシャンデリア。初めて見た時には、絢爛豪華な大空間に圧倒されたものです。

全体的には簡潔ながら、ところどころに施された壮麗な装飾が目を引く。今では国の登録有形文化財にも指定されている。

建物側面の通用口にも風格がある。

吹き抜けのホールは天井が驚くほど高く、特大のシャンデリアをはじめとした絢爛豪華な大空間。

ここにもやはり、古き良き大阪のエッセンスが。

そんな名建築に抱かれて、世界の名画を鑑賞できるなんて、考えてみれば贅沢の極みです。常設展示もあり、日本を含めた東洋美術を中心に約8,000件の収蔵品があるそうです。国宝もあるし、多数の重要文化財もあり、これらも見どころ満載です。
周辺は家族連れでも一日過ごせる天王寺公園ですし、歩けばすぐに天王寺駅周りの賑わい。そしてどの場所にも、古き良き大阪のエッセンスが入り混じっていて、それもまた見て楽しいものです。この美術館の正面玄関前にも、ワンカップ片手に鳩と戯れるおじさんたちの集いが。下町風情もまた、愛すべき大阪の光景です。

美術館がある天王寺公園には都心を忘れさせる時間が流れている。

屈指の人気展がたびたび開催される。

住友家の日本庭園が見られる「慶沢園」が隣接。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	大阪市立美術館
所在地	大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1−82
問い合わせ先	06-6771-4874 ｜大阪市立美術館
休業日	月曜日、年末年始
料金	一般：300円（団体150円）　高大：200円（団体100円）
駐車場	有料駐車場
公式サイト	https://www.osaka-art-museum.jp/
wikipedia	https://ja.wikipedia.org/wiki/大阪市立美術館
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d321315-Reviews-Osaka_City_Art_Museum-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT	202007