中海
なかうみ □島根県安来市
多様な生物が住む湖は、渡り鳥の一大越冬地。
宍道湖と並び山陰を代表する湖、中海。宍道湖から流れ出た水が弓ヶ浜半島に遮られた独特の地形で、湖のほぼ中央には高麗ニンジンで有名な大根島がぷかりと浮かびます。半島の先端では日本海と接しているために、中海は西からの淡水と東からの海水が入り交じる汽水湖。ゆえに淡水の生物と海水の生物の両方が住むことのできる豊かな湖です。
そんな生物の多様性は、それを餌とする野鳥たちにとってはまさに楽園。一年を通じて中海はバードウォッチングが楽しめます。特に中海は西日本一の渡り鳥の越冬地になっていて、北国の春を待つマガンやコガモ、コハクチョウなど約6万羽といわれる大群が湖面に休みます。湖畔の米子水鳥公園や白鳥海岸がバードウォッチングの人気ポイント。その他にもウィンドサーフィンや水上スキー、釣りなども盛んで、多目的に楽しめる湖となっています。
中海は日本で5番目に大きな湖。海水と淡水が入り混じる汽水湖で、生物の多様性が見られる。
秋の日没は、夏の何もかもを地平線の向こうに連れていった。
中海の南岸、車を走らせていた秋の夕方。東に向かっていた車内のバックミラーに、日の丸みたいに真っ赤な太陽が映りました。あまりに赤い夕日だったので、思わずエンジンを切って、沈む太陽を眺めます。チェロキーの赤い車体も、今日の太陽の赤さにはかないません。
どんな卓越した画家にも、絵には描けないだろう美しい茜空。その中を、目で追いかけられるくらいの早さで、太陽は滑り落ちてゆきます。群れて飛ぶ友千鳥、背伸びした影。夕日の射程から外れた東の空は、徐々に空の色を失っていきます。宍道湖まで行けば、絵になる有名な夕景を見られるけれども、でもこの中海の湖畔で見る夕焼け空もまた素敵な夕景でした。
ちょっと考え事をしていたら、太陽にだまされたように急に日が暮れました。すっと日がかげり、景色の趣がみるみる変わってゆきます。もう少し待ってくれないかと、物寂しい気持ちが湧いてきます。秋の日没は夏の何もかもを地平線の向こうに連れていってしまいそうで。
photo_by_mstk east_CC_BY_2.0_from_flickr.com
宍道湖と同じく、夕陽が美しい湖。初秋の日没は夏の何もかもを地平線の向こうに連れていってしまった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 中海 |
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所在地 | 島根県安来市他 |
問い合わせ先 | 0854-23-3340 | 安来市商工観光課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.pref.shimane.lg.jp/infra/kankyo/kankyo/shinjiko_nakaumi/ramsar/shinji-ko_and_nakaumi-j.html |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/中海 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298136-d1373311-Reviews-Nakaumi_Sea-Matsue_Shimane_Prefecture_Chugoku.html |
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