からさわ・アイスもなか
からさわ・あいすもなか □広島県尾道市
尾道の情緒を混ぜ込んだアイスは、懐かしの味。
旅情をくすぐる風光明媚な尾道水道。ノスタルジー漂う海岸通り。漁を終えた小さな漁船は、静かな犬みたいに堤防に繋がれ大人しく揺れています。
小さな突堤に置かれたベンチに座っていると、ポンポンというのんびりとしたエンジン音を立てて、船室のない小さな舟が通り過ぎてゆきます。どこを目指すこともなく所在なげに進んでいるようにも見える小舟は、対岸の向島の方へと消えてゆきました。突堤では釣り人が静かに糸を垂らして、尾道水道のゆったりとした午後の空気に合わせるかのように、ぴくりとも動かずに魚を待っています。
尾道水道の小さな突堤でいただくのは、「からさわ」のアイスもなか。風景も味も、ノスタルジーに。
赤いテントが目印、昭和14年開業の古いお店。
尾道の情緒あふれるこの場所で、食べたいものはからさわのアイスもなか。店は突堤の向かい、赤いテントがトレードマークです。昭和14年開業の古いお店。以来ずっと地元の方々から愛され、今もその頃の味と思い出を大切にされている、ほんとに素敵な手作りアイスクリームのお店です。
皮に刻印されたからさわのマークが素敵で、ひとしきり眺めてからいただきました。包む前にもう一度焼くそうで、はっきり音がするくらいパリッとしたモナカの皮。昔ながらの懐かしい味で、サラッとした食感のアイス。牛乳と卵をたっぷり使い、上品な甘さとバニラの風味が絶品です。
赤いテントが目印で、海岸通りに店を構える。創業は昭和14年という老舗。
過ぎた時間と、過ぎていくであろう時間。
店内も素敵です。モザイクタイルの腰壁。骨董品のガラス照明。八角形の古い振り子時計。和と洋が小気味良く混じり合う空間は、過ぎた時間と過ぎていくであろう時間をとても大切にされるオーナーのこだわりを感じさせます。古いマッチ箱。あまりにも素晴らしい店からの贈り物。窓からは心地よい潮風が吹いてきます。バニラの甘い香りと、窓に切り取られた港の風景。マッチ箱に描かれた少女、カモメ、ひまわり。ぼんやり眺めていたら、それらは頭の中でいつの間にか混ざりあって、旅の一場面として今も鮮明にリフレインされる特別な思い出を作り出しました。
突堤に置かれたベンチが写真に映える。尾道の定番スポットとして人気を集めている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | からさわ・アイスもなか |
---|---|
所在地 | 広島県尾道市土堂1-15-19 |
問い合わせ先 | 0848-23-6804 | からさわ |
休業日 | 火曜日 |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | https://www.ice.jcom.to/ |
wikipedia | - |
食べログ | http://r.tabelog.com/hiroshima/A3403/A340302/34001124/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g651649-d1696815-Reviews-Karasawa-Onomichi_Hiroshima_Prefecture_Chugoku.html |
LAST VISIT | 200704 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。