青龍寺
しょうりゅうじ □高知県土佐市
幽玄の佇まい、あの元横綱もゆかりの寺。
なだらかな海岸線が特徴の土佐湾。その中にあって珍しく複雑な地形で入り組んだ海岸線を見せてくれる横浪半島の、東端にある青龍寺。寺は幹線道路を逸れ、橋を渡り、いかにも村の生活道路というくねくねとした細い道を進んだところにあります。かつては橋がなく、渡し舟が遍路を運んでいたそうです。
道を歩むと、やがて古びて崩れかかっている地蔵たちが等間隔で並び立ち、ぼうぼうと伸びた草むらからこちらを見ています。この地蔵たちは青龍寺の門柱横に並ぶ六体の地蔵。よく来なすったと語り掛けるように、穏和な表情をしているように見えます。
青龍寺は空海によって9世紀前半に開基されたと伝わる古刹。幽寂閑雅な境内が魅力。
森の中に同化するような、本堂や大師堂。
青龍寺は四国八十八ヶ所霊場の第36番で、空海が修行を重ねた唐の青龍寺を模して建てられています。空海が中国に滞在中、「霊地にとどまりたまえ」と投げた法具が着地したのがこの地で、やがて帰国した空海がこの山の松の枝に引っ掛かっているのを見つけたことから青龍寺がここに建てられたとか。堂々たる山門をくぐり、森の中に同化するような本堂や大師堂は幽玄の佇まい。境内には散策路をめぐる「ミニ八十八ヶ所霊場」もあり、なかなか見ごたえのあるお寺です。
ところで話は変わりますが、元横綱の朝青龍。その四股名の由来は、実はこの青龍寺なんだそうです。「朝」の字は師匠から、「青龍」は文字通り、ですね。青龍寺は母校の明徳義塾高校に近く、在校時よくお世話になったんだそうです。そう言えば朝青龍の下の名も明徳。……なるほど、そういうことなんですね。
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四国八十八ヶ所霊場の第36番。山門である「仁王門」を越えると、本堂まで170段の急な石段がある。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 青龍寺 |
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所在地 | 高知県土佐市宇佐町龍旧寺山601 |
問い合わせ先 | 088-856-3010 | 青龍寺 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 敷地内無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/青龍寺_(土佐市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023354-d1383792-Reviews-Shoryuji_Temple-Tosa_Kochi_Prefecture_Shikoku.html |
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