中岡慎太郎像

桂浜の龍馬に向けられた、強い意志と凛とした姿。

荒々しい波打ち寄せる室戸岬に建てられている中岡慎太郎像。辺境の地から太平洋に向けられた彼のするどい眼光は、同志の坂本龍馬と同じ方向を向いていると言われます。桂浜の龍馬像ほどの大きさではないですが、腰に差した日本刀、荒波に立ち向かうようにしてキリッとした眼差しで海を見つめる様、生前の彼の志をそのままに留めているように感じられます。
中岡慎太郎は幕末の志子で、坂本龍馬とともに薩長同盟を結実させ、その後の近代日本に大きな影響を与えた人物。京都四条の近江屋で坂本龍馬と一緒にいたところを刺客に襲われ、2日後に息を引き取るまで、その悲劇を語ったことでも知られます。

室戸岬の山を背景に威風堂々と出で立つ中岡慎太郎像。するどい眼光で太平洋の彼方を見つめている。

海側はすぐ近くが室戸岬となる。

中岡慎太郎が見ている太平洋の荒波。

夕暮れの淡い空に、くっくりと浮かび上がったシルエット。

この室戸岬に彼の像が建てられたのは1935年。以来、この場所で静かにあの時の未来を眺め続けている中岡慎太郎。左手は刀に当てられ、威風堂々とした姿は心を打ちます。夕暮れの淡い空にくっくりと浮かび上がったシルエット。それは驚くほどカッコ良くて、思わず何回もシャッターを切ってしまいます。桂浜の龍馬像や足摺岬のジョン万次郎像とともに、今もかつての夢をしっかりと信じて、時代に流されない強い表情がとても凛々しい印象の像でした。

中岡慎太郎は幕末の志子。同志の坂本龍馬とともに京都四条の近江屋で刺客に暗殺されたことで知られる。

1935年にこの像が建てられた。

傾いた太陽に凛々しいシルエットが浮かび上がる。

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