南禅寺
なんぜんじ □京都府京都市
三門、方丈庭園、水路閣、桜、紅葉…数えきれない魅力。
春の桜、秋の紅葉。南禅寺はそれぞれの季節にそれぞれの佳景を見せてくれるお寺です。年中たくさんの人々が訪れ、時の流れに限りなく美しい迎合を見せる境内に酔いしれます。
南禅寺は1291年に創建され、「五山之上」といい禅寺の中で最も高い格式を与えられた寺院です。応仁の乱で荒れた時代を経て、現在の伽藍はほとんどが桃山時代、江戸時代以降に再建されたもの。しかしその歴史と格式は、綺麗に整えられた境内にしっかりと染み込んでいる感じがします。
豪壮な建築、優美な庭園、歴史的な景観、美しい四季。その全てが南禅寺の境内に満ちている。
南禅寺の秋は、どこを見上げても色付いた木々がある。
特に方丈の庭園で見られる紅葉は厚みがあり絶景。
高さ22mもある南禅寺の象徴、迫力の三門。
車でもくぐれる正面の勅使門を抜けると、木立の中に大きな三門がお目見えします。南禅寺の象徴的な建物で、高さ22mもある壮大なものです。藤堂高虎によって1628年に再建された楼門で、見上げた時の大屋根の美しい曲線、門を支える力強い丸柱、時を刻んだ重厚な色など、随所に強さと美しさを感じます。
一度冬に訪れた時、南禅寺にて大雪が降ったのですが、黒い三門と東山のスクリーンの前を真っ白なぼたん雪が訥々と舞い落ち、見たことのないような静かな雪の風景に心打たれたものです。
また三門の奥には大方丈、小方丈、虎の子渡しの庭と呼ばれる枯山水の方丈庭園、狩野派による数々の障壁画など、見どころが目白押しです。
明治21年建造、境内を通る琵琶湖疏水の「水路閣」。
方丈からの紅葉その1。
方丈からの紅葉その2。
寺の境内にまさかの、古代ローマを彷彿とさせる水路閣。
そしてなかなか普通はお寺の中にそんなものはないんですが、境内の南端には煉瓦造りのアーチ型の水道橋があります。古代ローマを彷彿とさせるこの水路閣と呼ばれる建造物、明治期に琵琶湖疎水の一部として建てられ、今や三門と並ぶ南禅寺の名物でもあります。もちろん今も現役で、上から見るとちゃんと琵琶湖から引かれた水が流れています。
また南禅寺は紅葉の名所としても有名です。境内にはモミジをはじめ秋を彩る数々の紅葉が見られます。また、大方丈と小方丈をつなぐ渡り廊下からは、方丈庭園の圧巻の紅葉を眺めることが出来ます。息が詰まりそうなほど、何種類もの鮮やかな色が入り乱れて眼前に迫る美しさは、まさに奇跡の紅葉。例えばゴッホが紅葉を描いたような、今まで見た中で、最も生き生きとして躍動感のある紅葉でした。
煉瓦造りのアーチが連なる水路閣は、今も琵琶湖疏水の水路として活躍している。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 南禅寺 |
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所在地 | 京都府京都市左京区南禅寺福地町86 |
問い合わせ先 | 075-771-0365 | 南禅寺宗務本所 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | 方丈庭園500円 三門500円 南禅院300円 |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | http://www.nanzen.net/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/南禅寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d321091-Reviews-Nanzen_ji_Temple-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
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