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JR奈良駅旧駅舎 JR奈良駅旧駅舎

JR奈良駅旧駅舎

じぇいあーるならえききゅうえきしゃ □奈良県奈良市
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冷たい石造りの駅舎に、郷愁の温もりを感じて。

新しいJR奈良駅の横に、旧駅舎がそのまま移され保存されています。旧駅舎は昭和9年に建造されたもので立派な石造りの建物ですが、屋根は瓦葺き、そして寺院を思わせる相輪が施された和洋折衷、一種独特の外観をしています。
内部は高い天井が印象的な空間。ふとヨーロッパの駅を思わせる、重厚な雰囲気があります。随所に洋風建築と寺院建築の装飾が取り入れられていて、それらが絶妙なバランスで調和しています。鉄製の窓枠のすぐ横には日本の古代文様のレリーフがあったり、レンガ調のタイル壁に灯篭風の照明がついていたり。見事なそのシンクロニシティを纏い、この街にあってしかるべき名建築と言えるのではないでしょうか。

JR奈良駅旧駅舎

洋風建築だが寺院を想起させる屋根と相輪を持つ和洋折衷の建物。昭和9年の建築。

古都・奈良の玄関口としての、堂々たる佇まい。

実は学生の頃、この駅をよく利用していました。構内に佇む、シルクロード博の時に展示されたというサモトラケのニケ像が待ち合わせのシンボルでもありました。石に囲まれた空間は冬になるととても寒く、像の足元にあるベンチが凍るように冷たかったのを覚えています。しかし同時に古い石には歴史の温もりがあり、古都奈良の玄関口としてとても雰囲気のある駅でした。まほろばの夕焼け空に浮かび上がる旧駅舎のシルエットは、この街にたくさんある美しい景色の中でも人気のあるシーンです。

JR奈良駅旧駅舎

奈良という街の玄関口に相応しい駅舎として2003年まで約70年間使われていたが、新駅舎完成の際には建物全体を平行移動させるという大胆な移設が行われた。

役割が変わった今も、奈良を訪ねる人々を迎える。

新駅舎の建設が決まった当初は取り壊される運命だった旧駅舎ですが、古くから市民に親しまれ、また文化的価値も高い建物だということで、粘り強い市民運動の結果、保存されることになりました。建物全体を浮かしてトロッコで転がし、今の位置に移動するという豪快な作戦が決行され、現在の場所に動かされました。
今は旧駅舎は奈良市の観光案内所として利用されています。久々に訪れましたが、20年以上も前と変わらず、どこか温もりのある石の床、ノスタルジックな壁や柱、そしてあの時は気付かなかった懐かしい匂いが感じられました。ひとまずはこのように大切に保存されたことに感謝。そしてこれからもずっと、奈良を訪れる人々を温かく迎えてほしいと思います。

JR奈良駅旧駅舎

現在は奈良市総合観光案内所として、観光都市奈良の見どころを発信している。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 JR奈良駅旧駅舎
所在地 奈良県奈良市三条本町1-1
問い合わせ先 0570-00-2486 | JR西日本お客様センター
休業日 -
料金 -
駐車場 -
公式サイト -
wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/奈良駅
食べログ -
トリップアドバイザー -
LAST VISIT 201511                         

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