tabicocoloとは
青岸寺 青岸寺

青岸寺

せいがんじ □滋賀県米原市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ
オススメ度

POINT

<不思議と絶佳の日本庭園、青岸寺庭園。>
滋賀県米原市にある「青岸寺」は、国の名勝に指定された日本庭園が美しいお寺です。枯山水でありながら、多雨の際には地下水が溢れ池泉庭園に変化するユニークな特徴を持っています。境内には和モダンなカフェが併設されており、庭園を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。本記事では、青岸寺の魅力やアクセス、そして実際に訪れて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。

KEYWORD

#滋賀県 #米原市 #寺社・教会 #寺院 #庭園 #日本庭園 #紅葉

不思議と絶佳の日本庭園、青岸寺庭園。

青岸寺は湖北エリアの玄関口となる米原市にある、庭園が美しいお寺です。「青岸寺庭園」は江戸時代前期に作庭された庭園で、規模は小さいものの国の名勝にも指定されている貴重なものです。
JR米原駅から歩いて10分もかからず、アクセスもしやすい立地。冬の到来を肌で感じられる晩秋、背後に聳える山並みも色付いた12月の初旬に訪問しました。

青岸寺

湖北エリア米原市にある「青岸寺」は、江戸時代前期に作庭された「青岸寺庭園」で有名な古刹。

青岸寺 青岸寺

駐車場から少しだけ参道を歩く。

青岸寺 青岸寺

参道は見事な紅葉に包まれていた。

青岸寺 青岸寺

西から引く差し込む太陽。

青岸寺 青岸寺

山門まで鮮やかな紅葉が続く。

紅葉の中に佇む、風情ある境内。

青岸寺は室町時代の初期に創建された古いお寺で、当初は寺号を米泉寺としていました。戦国時代の戦乱に巻き込まれて焼失したのち、江戸時代初期に再興され青岸寺とし、以来曹洞宗の仏教寺院として歴史を歩んできました。その頃に庭園も整備され、1678年に造られたものが今も美しい情景で愛されています。
紅葉した木々のトンネルの奥に小さな山門があり、苔むした境内の正面に本堂が佇んでいます。ただし堂内の拝観は右手にある建物から。拝観料を納めて、その建物から横入りで本堂内に入ります。本堂には本尊の「木造聖観音菩薩坐像」が安置され、約50cmほどの小さな仏様ですが流麗な曲線と優しい表情が印象的です。

青岸寺

山門を抜けると青岸寺の本堂や鐘楼があるが、こぢんまりとした境内。

青岸寺 青岸寺

室町時代作の本尊「聖観音菩薩」を安置する本堂。

青岸寺 青岸寺

本堂横に小さなお堂がひとつある。

青岸寺 青岸寺

本堂右手に庭園の拝観入口がある。

青岸寺 青岸寺

庭園拝観時に入ることができる本堂の堂内。

住職夫妻が運営する、寺カフェ「喫茶去」。

青岸寺の建物内は、なんとカフェになっています。いくつかの和室がありテーブルが置かれていて、内装や調度品も和モダンに統一されています。そしてゆったりとしたBGMも流れる癒しの空間。バーのように落ち着いたカウンター席や、縁側から庭園を眺める特等席もあります。「喫茶去」という名のカフェとして住職夫妻が運営されていて、本格的な和スイーツや抹茶などが楽しめ、週末には多くの客で賑わうそうです。

青岸寺

青岸寺の建物内では住職夫妻が手掛けるカフェ「喫茶去」が営業しており、本格的な和スイーツや抹茶などが楽しめる。

青岸寺 青岸寺

建物入口で迎えてくれる福禄寿さま。

青岸寺 青岸寺

バーのように落ち着いたカウンター席も。

青岸寺 青岸寺

廊下の先に「青岸寺庭園」がある。

青岸寺 青岸寺

各居室には掛軸など見どころがある。

古くから、名園として名を馳せた。

そして青岸寺のハイライト、青岸寺庭園。カフェのどの席からも眺められる絶佳の日本庭園です。寺の背後に聳える太尾山の斜面地を利用した築山林泉式枯山水庭園と言われる庭園で、古くから名園として名を馳せました。枯山水ですが水を表現するのは白い玉石や砂ではなく、苔を用いていることが特徴的。緑の枯山水なのです。その上に自然石を積み上げた築山「蓬莱島」や石橋などが変化のある景色を作り出しています。この時は兼六園でもおなじみの雪吊りが設けられていて、より風情を醸し出していました。そして紅葉。鮮やかに色付いたモミジは庭園を取り巻くように配され、まさに絶景でした。

青岸寺

青岸寺庭園はカフェのどの席からも眺められる絶佳の日本庭園。特に紅葉の時期は圧巻の景色が楽しめる。

青岸寺 青岸寺

兼六園でもお馴染みの「雪吊り」が設けられている。

青岸寺 青岸寺

築山林泉式枯山水庭園という珍しい様式。

青岸寺 青岸寺

隅々まで風情が感じられる。

青岸寺 青岸寺

古くから名庭として名を馳せた。

枯山水庭園でありながら、池泉庭園にもなる。

さらに青岸寺庭園には特色があります。それは枯山水庭園でありながら、池泉庭園にもなるということ。一瞬意味が分からなくなりますが、実は青岸寺の土地の性質からある一定以上の雨が降った時には、なんと地下水が溢れ出してくるのです。そして普段は苔で表現されている池が、実際に水で満たされるといいます。庭園の片隅に井戸があるのですが、多雨の際はここから水が溢れ出し、池を満たしながらその先へ流れていくのです。もちろん全てが計算されたもので、当時の庭師のアイデアと技量には驚かされます。池泉庭園に変化するのは年に数回だそうですが、やはり梅雨の時期が多いとのこと。この時は水は見られませんでしたが、ぜひ一度見てみたいものです。

青岸寺

枯山水庭園でありながら、池泉庭園にもなるという珍しい仕組みを持つ。一定以上の雨が降った時には、地下水が溢れ出して池になるという。

青岸寺 青岸寺

この井戸が満水になると池泉庭園となる。

青岸寺 青岸寺

落葉してなお風趣を醸すモミジ。

青岸寺 青岸寺

書院「六湛庵」へ繋がる渡り廊下。

青岸寺 青岸寺

3つの部屋がある六湛庵の内観。

新たな取り組みで、魅力が発信される。

青岸寺は創建以来700年近くになる古刹ですが、2018年にカフェを開業して以降SNSやHPでの情報発信や、ライトアップや本堂を使ったヨガ教室など次々と新しいことに取り組まれています。お寺をもっと身近な存在にという住職の願い。お寺とは非日常の世界というイメージもありますが、古くは人々が集う場でもありました。そういう意味で青岸寺では今の時代に相応しい在り方というものを見た気がするのでした。

青岸寺

書院「六湛庵」や自然石を積み上げた築山「蓬莱島」など、全てが計算され尽くした美しい庭園。

青岸寺 青岸寺

紅葉の配置も計算されているのかもしれない。

青岸寺 青岸寺

本堂前にはイワヒバが植えられている。

青岸寺 青岸寺

青岸寺の南隣に鎮座する「金比羅神社」。

青岸寺 青岸寺

日が傾いて、落ち着いた境内。

photo.

アクセスマップ

■公共交通機関でのアクセス
  • JR東海道本線「米原駅」東口下車、徒歩約5〜7分(約400 m)。駅前案内所の近く、国道8号線を渡って直進です。
■車でのアクセス・駐車場
  • 北陸自動車道「米原IC」または名神高速「彦根IC」から車で約10〜15分。国道21号・国道8号経由が便利です。
  • 駐車場:あり(普通車約10台/無料)。敷地わきに完備されています。

詳細情報

名称 青岸寺
所在地 滋賀県米原市米原669
問い合わせ先 0749-52-0463 | 青岸寺
休業日 火曜日・第4月曜日・第5月曜日
料金 入山料300円
駐車場 無料駐車場
公式サイト https://seiganji.org/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/青岸寺
食べログ
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023581-d8150516-Reviews-Seigan_ji_Temple-Maibara_Shiga_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 202412

※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。

近くのおすすめスポット

ページトップへ戻る