琵琶湖遊覧船・オーミマリン
びわこゆうらんせん・おーみまりん □滋賀県彦根市
時間を旅する、ノスタルジック遊覧船。
神の島として、古来から信仰を集めてきた竹生島。琵琶湖八景にも選ばれた名所を訪ねるために利用したのが、琵琶湖遊覧船・オーミマリンでした。彦根港から出向して竹生島に向かう航路です。1日に4本の往復しかない船なので、事前にしっかりと時間を合わせて、彦根市街地の端にある彦根港へ。
休日の昼下がり。快晴に恵まれた琵琶湖の畔には、たくさんの太公望が思い思いに釣り糸を垂らしています。有名な小鮎を釣っているのでしょうか。あらためて水面を見ると、そうこれは海ではなく湖なんだと、風もなく波も全くない湖面であることに気づきます。
雄大な琵琶湖を肌で感じられる遊覧船。また竹生島への定期航路も運航している。
彦根港の建物。ここから竹生島へ渡った。
船内は広々としてかなり快適。
力強く唸りを上げる、ベテランのエンジンで。
遊覧船の旅は、波止場にある古めかしい建物から始まります。この波止場は昭和で時間が止まったかのように、昔然とした観光地の衣をまとっています。なんだか、ゆるくて懐かしくて、大好きな雰囲気です。古風なデザインの看板も、澄んだ青空にはモダンに映ります。素敵なビジュアルです。
わりと大きな船に乗り込み、いざ竹生島へ出航です。船の旅は40分。波ひとつない湖面は巨大な鏡のように、琵琶湖を取り囲むあらゆる景色を映しこんでいます。その水鏡の上を遊覧船は、力強く唸りを上げるベテランのエンジンで進んでゆきます。
琵琶湖の北部に浮かぶ「竹生島」。西国三十三所で唯一、島にある札所。
穏やかな湖面はまるで鏡のようだった。
空と全く同じ青色な湖面。
竹生島の桟橋。
竹生島では頻繁に船の出入りがある。
湖西には、黄金色に変化してゆく夕日。
琵琶湖の大きさには、あらためて驚きます。こんなにたくさんの水を蓄えて、人々の暮らしに恵みを与え、まさに大地の母なる湖。雄大な風景を眺めていると、心地の良い揺れにふと眠りに落ちてしまいました。
竹生島での滞在を終えて再び遊覧船に乗る頃には、太陽はやや傾き、往路の時とはまた違う空になっていました。そして出航。船尾に繋がる航跡の向こうには、だんだんと小さくなる竹生島があります。湖西に目を向ければ、黄金色に変化してゆく夕日。船上高くには鳶も舞っています。琵琶湖にも、今日はいつもより美しい夕焼けがやって来そうです。そんな船窓からの風景を眺めていたら、またしても眠ってしまいました。
彦根港に帰ってきたのは夕暮れ時。黄金色の太陽は琵琶湖にもその姿を映し、遊覧船まで金色に染めていた。
遊覧船の後部デッキの風景。
琵琶湖の大きさにはあらためて驚かされる。
変化する空を鏡のように映し続ける。
この日の便は全て終わった。
羽ばたいた青サギとの、奇跡の1枚。
気がつけば彦根港。気持ちの良い船旅でした。夕日はいよいよ西の山端に近づき、湖面には長い長い光の柱が映ります。まだ太公望たちは桟橋にて釣り糸を垂らしています。ふと振り返ると、街灯の上に綺麗な青サギがいます。その奥には、太陽に変わって輝きだした美しい半月。カメラを構えてシャッターを切れば、羽ばたいた青サギとの、奇跡の1枚となりました。今日という1日を象徴するような、とっておきのシーンでした。
三日月と羽ばたいたアオサギとの、奇跡の1枚。素晴らしい1日を象徴するような一瞬だった。
飛び立つ前のアオサギ。
一日を終えた2隻がゆっくり休んでいた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 琵琶湖遊覧船・オーミマリン |
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所在地 | 滋賀県彦根市松原町3755 |
問い合わせ先 | 0749-22-0617 | 近江トラベル(株) オーミマリン |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.ohmitetudo.co.jp/marine/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/オーミマリン |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023563-d5999358-Reviews-Ohmi_Marine-Hikone_Shiga_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201911 |
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