都麻乃郷あじさい園
つまのさとあじさいえん □兵庫県西脇市





古刹に咲き誇る、3000株のアジサイ。
「日本のへそ」としての町おこしで知られる西脇市にあり、「あじさい寺」で有名な西林寺。創建は651年と伝わる古刹で、郊外の山の麓に広い境内地があります。古くからこのあたりは「都麻(つま)」と呼ばれている土地で、西林寺境内に作られたアジサイ園が「都麻乃郷あじさい園」として親しまれています。
毎年6月中旬から7月上旬までの限られた期間のみ開放され、訪れる人々の目を楽しませています。

雨が降ったり止んだり、雨粒が葉の上を転がる。
アジサイって、晴れてなくて、曇り空か雨が降っているくらいの方が美しく感じます。梅雨とセットであるイメージもあるでしょうし、それ以上に、花自身の発色が強く感じられるからです。たくさんの花が(正確にはガクですが)鞠のように集まるアジサイ、重なり合って奥行きのある姿は、太陽に照らされない方がその陰影を濃くするように思えます。都麻乃郷あじさい園を訪ねた日は、まさにアジサイ日和の空模様。雨が降ったり止んだり、雨粒が葉の上を転がるような、アジサイが最も美しく見える天気でした。

高低差のある敷地で、折り重なるアジサイ。
都麻乃郷あじさい園には、敷地面積約12,000㎡の広さに約3000株のアジサイが咲き誇ります。山の斜面地でもあり、高低差のある敷地で折り重なるようなアジサイの花畑が見られます。また所々に高台が作られて見下ろしてみたり、パーゴラがあってひと休みしたり、訪れた人により良くアジサイを見てもらいたいという思いがこちらにも伝わってきて素敵です。期間中は飲み物とケーキや和菓子も楽しめる「TUMAこいカフェ」もオープンしています。

モリアオガエルの、珍しい卵も。
また都麻乃郷あじさい園では、モリアオガエルも暮らしています。各地で天然記念物に指定されて絶滅危惧種として知られる日本固有種のカエルですが、あじさい園の開催に合わせるように毎年珍しい産卵の様子が見られます。モリアオガエルは池に迫り出した木の枝に卵を産みます。卵白を泡立てたような白いソフトボールみたいな泡が、この日も木の枝にくっ付いていました。泡の中で孵化した後、そのまま真下にある池に落ちる仕組み。その後池の中でおたまじゃくしとして暮らします。池をのぞくと先に生まれた無数のおたまじゃくしが泳いでいました。

ここを守る人たちの想いと、優しい気持ち。
都麻乃郷あじさい園は町おこしの一環として、使われていなかった西林寺の境内に市民が中心となって作られました。1976年に開園してから約半世紀。今でもしっかりと管理されているようで、とにかく美しいあじさい園です。ここを守る人たちの想いと優しい気持ちが伝わってくる、素晴らしいあじさい園でした。

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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 都麻乃郷あじさい園 |
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所在地 | 兵庫県西脇市坂本455 |
問い合わせ先 | 070-1776-8999 | 西脇市あじさい協会 |
休業日 | 6月中旬~7月上旬のみ営業 |
料金 | 300円 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://ajisaikyoukai.com/ |
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