まんぼうトンネル
まんぼうとんねる □兵庫県西宮市





秘密の通路のような、極小トンネル。
毎日通勤で使っているJR神戸線の線路下に、こんなに風変わりなトンネルがあったとはーー。
まんぼうトンネルと呼ばれているのは、線路下にある小さなトンネルです。「まんぼう」というのは、炭鉱の公道をさす「間歩(まんぼ)」や、オランダ語で短いトンネルを意味する「マンプウ」など諸説あるそうです。また京都東山で蹴上インクラインの下を通る「ねじりまんぽ」では「まんぽ」が鉄道などの盛り土の下を通す簡易なトンネルを指す言葉だそうで、その辺りとも関連がありそうです。

驚くほど天井が低く、そして狭い。
さて「まんぼうトンネル」ですが、JR神戸線には3本あり、今回はその中でも最もインパクトの強いトンネルを訪ねました。
場所はJR甲子園口駅から東へ300mほど。線路によって分断されている住宅街を結ぶ長さ約30mのトンネルです。特徴的なのは、驚くほど天井が低く、そして狭いこと。初めて見たら、果たして人間が通れるのかどうか、まずは不安になってしまうほどです。高さはなんと130cm。大人なら屈んで進むしかありません。この日は自転車でしたが、ハンドルの高さでもギリギリくらいなのですから。

北側と南側では、トンネルの形が違う。
トンネルの壁や天井はレンガ貼りで、レトロな雰囲気があります。調べてみるとこのトンネルが作られたのはなんと明治7年。元は用水路を通していたそうですが、人が往来するように改築されたのだとか。それでも明治29年のことらしいし、さらに南側へ線路が拡張した時にまんぼうトンネルも延伸されて現在の長さになったのも大正15年のことだそう。だからトンネルの北側と南側では入口とトンネルの形が違っていて、延伸された南側部分は四角形をしています。

腰を折り曲げて、トンネルを進む。
自転車を押しながら、腰を折り曲げてまんぼうトンネルを進みます。低すぎて歩きにくいですが、照明や手摺りもあるので比較的安全。しかし秘密のトンネルを潜っている感覚にはわくわくします。向かいから人は来なかったですが、もし鉢合わせになればすれ違うことは出来ません。声をかけて譲り合うのも、まんぼうトンネルのルールです。
実はNHKの人気番組「72時間」で、3日間の様子を取り上げられたこともあるそうです。確かにさまざまな人間模様もありそうなトンネル。付近住民でないとまず利用しないトンネルですが、私のように放送以降、観光で訪れる人も増えているに違いありません。

photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | まんぼうトンネル |
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所在地 | 兵庫県西宮市二見町1 |
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