箕面公園昆虫館
みのおこうえんこんちゅうかん □大阪府箕面市





箕面の自然にくらす、昆虫の世界。
箕面公園内に設けられた、歴史ある昆虫館。開館は昭和28年なのでもう70年以上もの長きに渡って、子供たちを中心に親しまれています。規模はそれほど大きくはありませんが、工夫を凝らした展示や体験型の教室などが人気を呼んでいます。
昆虫館は箕面公園を縦断する散策道、いわゆる滝道沿いにあります。駅から歩き始めて15分ほど。歩く森林浴ですっかりリラックスした状態で、散策がてら立ち寄るハイカーたちも多いです。

多様性を生む、自然環境。
この場所に昆虫館が建てられたのには、理由がありました。かつてこの箕面の森は、東京の高尾、京都の貴船と並び「日本三大昆虫宝庫」と称されていました。それだけ豊かで虫たちの多様性を生む自然環境が揃っていたということであり、多くの昆虫研究者が集まって調査をしていたそうです。
それからも箕面の森は乱開発されることもなく、大切に維持されてきました。だから今でも周辺の森には3000種もの昆虫が生息するといいます。箕面公園昆虫館では、まさにここが昆虫の宝庫であることを実感できる施設なのです。

世界の片隅にある、ミクロの別世界。
館内はいくつかのゾーンに分かれています。箕面周辺に生息する昆虫を紹介する展示室、南西諸島や海外の昆虫を紹介する展示室、水生昆虫の部屋など。また触って学ぶ模型や、映像シアター、読み聞かせなども行うキッズルームなど、五感を通じて昆虫のことを学べる工夫がされています。
館内では約3000点以上の昆虫標本が展示され、私たちが生活する世界の片隅にある、ミクロの別世界に近づくことができます。それって、まるで新しい小宇宙を見るようなワクワク感があるというか、これが昆虫館の醍醐味でもあります。

花から花へと、優雅な舞。
また「放蝶園」と呼ばれる温室では、一年中チョウを楽しむことができます。暖かな南西諸島に住むチョウたちが、花から花へと優雅な舞を見せてくれます。当人たちは蜜を探して吸うのに必死なのかもしれませんが、私たちにとってはこれほど幸せを感じる昆虫はいません。平和で幻想的でさえあるその世界では、流れる時間が違うように感じられます。放蝶園にはいくつかのベンチもあり、優雅な世界にゆっくり浸れます。

見学の後は、虫探しの散策に。
少し前に訪れた伊丹市昆虫館と比べると、規模そのものはかなり小さいです。しかしこの箕面公園の豊かな自然の中にあることで、より説得力のあるものになっています。だからそれまでは森林浴として滝道を歩いてきたのに、昆虫館を出たあとは虫探しの散策になってしまったのです。そんなきっかけになる、素敵な昆虫館でした。

photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 箕面公園昆虫館 |
---|---|
所在地 | 大阪府箕面市箕面公園1-18 |
問い合わせ先 | 072-721-7967 | 箕面公園昆虫館 |
休業日 | 火曜日休 (祝日は開館、翌日休館) |
料金 | 大人(高校生以上) :280円、中学生以下無料 |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.mino-konchu.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/箕面公園昆虫館 |
食べログ | ー |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023526-d7322221-Reviews-Mino_Park_Museum_of_Insects-Mino_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202405 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。