千日前道具屋筋商店街
せんにちまえどうぐやすじしょうてんがい □大阪府大阪市
大阪の食文化を、支えてきた商店街。
大阪のお笑いの聖地、なんば。吉本興業の本店やなんばグランド花月があるあたりは、その中でも中心地として知られています。ワッハ上方、よしもと漫才劇場、さらに大阪府立上方演芸資料館が入るビルもあり、まさに聖地という名にふさわしい賑わいがあります。その集積エリアから、南へ日本橋の電気店街へ抜ける小さな商店街があります。全長は150mほどしかない、千日前道具屋筋商店街です。南北それぞれの入口に大きく「道」と書かれた看板が目印です。
粗く言うと難波から日本橋へ抜ける道なので、今までも何度か通り抜けたことがありました。しかしあらためてこの商店街を目的に行ってみると、ずいぶんと個性的な、そして楽しめる商店街でした。
店の大半が、飲食業に関わる道具店。
道具屋筋商店街が特別なのは、その名の通り、商売道具を専門に取り扱う店が多いことです。それも大阪の食い倒れ文化を育んだ、飲食業に関わる道具です。明治時代から古道具屋や雑貨商が集まり出したそうですが、大正時代になると徐々に道具屋が増え出して、昭和初期には飲食店向けの道具屋が大半を占めるように変化したのだそう。戦時下の空襲では焼け野原になり、物々交換とバラック小屋からの再出発でしたが、復興後も同じように天下の台所と呼ばれた大阪の食文化を支える商店街として復活しました。
自分が、まるで店主になったような気分。
そんな千日前道具屋筋商店街は、そぞろ歩きするだけでもとても面白いです。それは普段の生活では売ってるところを見ない商品が、たくさん見られるから。だいたいは業務用で、たこ焼き器、焼き鳥器、餃子焼き器、包丁、かき氷機、食器、食品サンプルなどの大阪らしいものも含めた飲食店向けの商品。
また店の営業に欠かせない、看板、ちょうちん、暖簾、白衣、ユニホームなども。それぞれが専門的で、品揃えがどこまでもストイックなのです。見ていてとても楽しいです。なんだか自分が、まるで店主になったような気分。
商売人の誇りを、感じられる。
もちろん難波のど真ん中なので、観光客とくに外国人はかなり多いです。だから観光客向けの店も当然あるのですが、しかし黒門市場のように開き直っているのではなく、今までやってきた商売を曲げずに続けているところが素晴らしいです。自分が外国人観光客だとしたら、実はこんな風に変わらずにいるところに、より日本を感じるんじゃないかと思います。商売とは何か、自分の生業な何か。そんな商売人の誇りを感じられた商店街でした。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 千日前道具屋筋商店街 |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区難波千日前14-5 |
問い合わせ先 | 06-6633-1423 | 商店街振興組合 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.doguyasuji.or.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/千日前道具屋筋商店街 |
食べログ | ー |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g14127623-d1896864-Reviews-Sennichimae_Doguyasuji_Shopping_Street-Chuo_Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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