黒門市場
くろもんいちば □大阪府大阪市
今昔変わらぬ威勢が飛び交う、「大阪の台所」。
「大阪の台所」と呼ばれる黒門市場。いわゆるミナミから少し南東へ歩いた、日本橋にある市場です。鮮魚店、干物店、八百屋、飲食店などなど、約580mの通りには180以上の店舗が集まり、威勢のよいかけ声がアーケードに響きます。通り抜けようと歩いてもふと振り向いてしまうような言葉を掛けられたり、買い得なことや面白いことを上手く言うもので、大阪ならではといった印象のする明るく痛快な市場です。
その歴史は古く、今から200年ほど前の江戸時代に、魚商人がこのあたりで毎朝魚を売ったことから始まりました。だから今でも全体の半数を魚屋が占めていて、屋号の入った前掛けに黒い長靴、そしてねじり鉢巻、いかにも魚屋といった出で立ちをした親父さんもよく見かけます。
「大阪の台所」と呼ばれる江戸時代からの商店街。約580mの通りには180以上の店舗がひしめく。
シンボルでもある巨大な赤提灯。
南側のアーケード入口。
正月を迎えるには、まず黒門に行け。
はじめは近くにあった寺院の名前から圓明寺市場と呼ばれましたが、明治時代の大火で寺が焼失してしまい、いつしか黒門市場と呼ばれるようになりました。黒門とは、圓明寺の寺門が黒塗りだったことに由来しているそうです。
とにかく欲しい食材は何でも揃うという感じで、一般の市民はもちろん、レストランや料亭もその素材を仕入れるために黒門市場を訪れます。年末になろうものなら、正月を迎えるにはまず黒門に行けとばかりに大賑わい。市場には普段にも増して大きな掛け声と、値切るや値切らないやのやりとりがあちこちで聞かれます。卸売りもやっているので、価格が安いのもとても魅力。今も昔も変わらない庶民的な空気がなんとも印象的です。
近年はインバウンド向けの戦略が功を奏し、外国人観光客にとっては必見の観光スポットとなっている。
居酒屋など飲食店も増えてきた。
約半数は魚介類を扱うお店なのが特徴。
食べ歩きも黒門市場の楽しみのひとつ。
新鮮な魚を使った惣菜が並ぶ。
賑やかな通りには、誇り高き心が息づいている。
1945年の大空襲で、黒門市場は焼失してしまいました。店は跡形もないくらい焼けてしまい、商人も一時は散り散りになってしまいました。でも市場の熱気は消えておらず、翌年には焼け跡に100を超えるバラック小屋が建てられ、戦前と同じような賑わいが戻ったそうです。黒門を愛する商人と庶民が、苦難を受けても守り続けたかった市場。賑やかな通りには、そんな誇り高き心が息づいています。
昭和的な佇まいの店も多く残り、ノスタルジックな後継にも出会える。
アーケードからぶら下がる看板も見どころ。
品揃えが豊富で見ているだけでも楽しめる。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 黒門市場 |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区日本橋1丁目~2丁目 |
問い合わせ先 | 06-6631-0007 | 黒門市場商店街振興組合 |
休業日 | 店舗により異なる |
料金 | - |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | http://www.kuromon.com/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/黒門市場 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d1896861-Reviews-Kuromon_Ichiba-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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