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大阪くらしの今昔館 大阪くらしの今昔館

大阪くらしの今昔館

おおさかくらしのこんじゃくかん □大阪府大阪市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ
オススメ度

劇的に体感する、大坂の町とくらしの歴史。

パンフレットの表紙に「浪速見物に参りませう」と書いてありますが、見終わってまさにそうだったと思いました。江戸時代から近現代における大阪の人々の暮らしや文化、また町並みの様子がものすごくリアルに体感できる博物館。外国人観光客も多く、平日でも大変賑わっていました。
大阪くらしの今昔館は、日本一長い天神橋筋商店街の一番北、10階建ての複合ビルの8階から10階にあります。

大阪くらしの今昔館

「大阪くらしの今昔館」があるのは、日本一長い天神橋筋商店街の入口。大阪市の運営で、2001年にオープンした。

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建物の8階にある入館口。

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さまざまな大掛かりな展示が楽しめる。

原寸大とミニチュア、どちらも溢れる臨場感。

博物館というと普通は多くの史料がガラスケースに入っていて、説明パネルを見て回るというイメージ。ですが大阪くらしの今昔館は違います。江戸時代の大阪の町並みをそっくりそのまま原寸大で再現してあり、その町の中を実際に歩いて体感していくのです。
また近現代の展示においては精巧なミニチュアが多数展示されていて、細部までのこだわりが驚異的。今も動いてそうな町人たちを見ていると、自分もその中に入ってしまうほどの臨場感があるのです。

大阪くらしの今昔館

江戸時代の大阪の町並みをそっくりそのまま原寸大で再現したり、多数の精巧なミニチュアなど、実感できる展示が魅力。

江戸時代の町並みを、上から見下ろす。

8階の入口を入ると、まず10階までエスカレータで上がります。10階のフロアからは、9階に再現された江戸時代の町並みを上から見下ろします。家々の屋根瓦がさまざまな高さで連続し、その中には天窓がついた屋根まであります。故・桂米朝さんの軽快なアナウンスで、大阪の町の成り立ちや見どころを聞きます。江戸時代にそんな工夫や仕組みがあったのかと、とても学びの多い展示です。

大阪くらしの今昔館

10階のフロアから見下ろすのは、江戸時代の町並み。故・桂米朝さんの軽快なアナウンスで、大阪の町の成り立ちや見どころを学ぶ。

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まずはエスカレーターで10階まで。

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絵に描いた町が、実物大で体感できる。

江戸期の大坂へ、タイムスリップ。

階段で9階に降りると、〈なにわ町家の歳時記〉というテーマで、先ほど見下ろしていた町並みを歩いて巡ります。商家が並ぶ通りと、住居が並ぶ通りがあり、道の幅や建物の造りにも大きな差があることがわかります。唐物屋、本屋、呉服屋、薬屋など、それぞれの商店には実際の店の様子が忠実に再現されています。商品だけでなく小物なども店によって特徴があり、江戸時代の暮らしぶりに興味が湧きます。
一方庶民の住居は狭く、長屋の家は土間と3畳ほど。生活用品も並んでいて、質素な生活が伺えます。でもたぶん、それが平均だったのだと思います。質素でもちきんと暮らしていた町人の様子を想像しました。

大阪くらしの今昔館

9階のテーマは〈なにわ町家の歳時記〉で、江戸時代の大坂へタイムスリップ。当時の暮らしぶりに、どんどんと興味が湧いてくる。

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ここは架空の町「大坂町三丁目」。

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さまざまな商店も忠実に再現されている。

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「かしや」とは江戸時代の賃貸住宅。

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住居エリアもリアルに表現されている。

精巧なジオラマ世界に、没入してしまう。

8階へ下りると、テーマは〈モダン大阪パノラマ遊覧〉。大阪の古地図が床に大きく展示される空間に、たくさんの精密な町並みジオラマが展開されています。「北船場」「大大阪新開地」「空堀通」「城北バス住宅」など、さまざまな町並みをリアリティ豊かにミニチュアで再現。町人の声が聞こえてきそうなくらい臨場感に溢れ、見ていて時間を忘れてしまうほど楽しいものです。「通天閣とルナパーク」では一大歓楽街として人気を誇った明治〜大正時代の新世界の様子がつぶさに見てとれます。シンボルだった通天閣も、今とは全く別の形をしていたんですね。
とにかく、あまりにも巧妙に作られたジオラマの世界にとことん没入してしまうフロアでした。また掃除機やアイロンといった初期の頃の生活家電の展示、また3代目大阪市庁舎のステンドグラスなどの実物展示も見ごたえがありました。

大阪くらしの今昔館

8階のテーマは〈モダン大阪パノラマ遊覧〉。大坂各町のジオラマは、町人の声が聞こえてきそうなくらい臨場感がある。

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「大大阪時代」と呼ばれた頃の「堺筋」。

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昭和10年頃、人々が暮らす住居のジオラマ。

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町の息づかいが聞こえてくる「空堀通」。

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戦後の仮設住宅として活躍した「バス住宅」。

大阪人でも、絶対に楽しめる。

また江戸時代の町並みでは音と光の演出で、朝昼晩といった時間の経過も再現されています。シアターコーナーがあったり、ワークショップが行われたり、また着物体験もあり、楽しみ方もさまざま。大阪観光を楽しむ方だけでなく、今の大阪に暮らす人でも存分に楽しめる博物館でした。

大阪くらしの今昔館

一大歓楽街として人気を誇った明治〜大正時代の新世界の様子を再現した「通天閣とルナパーク」。

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大正時代の天神祭を再現した模型。

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懐かしい家電の展示もある。

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3代目大阪市庁舎のステンドグラス。

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同じく大阪市庁舎で使われていたシャンデリア。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 大阪くらしの今昔館
所在地 大阪府大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センタービル 8階
問い合わせ先 06-6242-1170 | 大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)
休業日 -
料金 -
駐車場 有料駐車場
公式サイト https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/大阪くらしの今昔館
食べログ
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d320972-Reviews-Osaka_Museum_of_Housing_and_Living-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 202404

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