長田神社
ながたじんじゃ □兵庫県神戸市
神戸の人々が愛する、1800年の古社。
神戸市長田区、その名称の由来である長田神社。神功皇后に纏わる史実があり、創祀は西暦201年。1800年以上の歴史がある古社です。神戸では生田神社、湊川神社と並んで、最も有名な神社のひとつ。市民からは「長田さん」と呼び親しまれています。
参道は市街化していますが、道路をまたぐ大きな赤鳥居が印象的。商店街のアーケードにも随所に長田神社とのつながりを示す意匠や塗装が施され、街には独特の雰囲気が流れています。
祭りのあと、境内はいつも以上に静か。
西宮神社と同じように車で鳥居をくぐって、境内の駐車場に無料で停めることができます。訪ねたのは2月4日。境内はなにやら、祭りの後片付けの様子。実はこの前の日、7匹の鬼が松明や太刀をふりかざす伝統儀式「古式追儺式」で有名な長田神社の節分祭が執り行われていたようです。1日間違ったなとも思いましたが、逆に普段の静かな長田神社で良かったとも思いました。祭りのあと、境内はいつも以上に静かに感じられるものです。
樹齢約800年、御神木の大クスノキ。
長田神社には、いたる所にクスノキが聳え立っています。赤鳥居をくぐってすぐに高さ20mと22mのクスノキが2本あるのをはじめ、最も大きなものは境内の一番奥に立つクスノキで幹周り約5m、高さは約30mもある巨木。樹齢は約800年と言われている、長田神社の御神木です。このクスノキの前には、ちょっと変わった絵馬が大量に奉納されています。その絵馬には、赤いエイが描かれているのです。
神秘的な雰囲気の、楠宮稲荷社。
このアカエイにはこんな伝説があります。6世紀の頃、台風の高潮で境内が水に浸かった時に、海からアカエイの群れが境内まで入り込んできた、捕まえようとした人たちが追いかけたが、御神木のあたりで見失ってしまった、それ以来、御神木にはアカエイが神の化身として宿っている。樹齢が合わないのでこのクスノキとは違う木だったのかもしれないですが、病気平癒のご利益がある御神木として、今でも篤く信仰されています。
また御神木の手前には、摂社の楠宮稲荷社があります。とても神秘的な雰囲気に包まれていて、長田神社を訪れる際には必ずお詣りすることをおすすめします。
1800年も続く、神鶏の信仰。
また長田神社ではニワトリを「神鶏」と呼び、今でも崇められています。戦前までは境内になんと数百羽のニワトリが放し飼いにされていて、「鶏のお宮」とか、外国人からは「チキンテンプル」と呼ばれて親しまれていたそうです。氏子は決して鶏肉を口にしなかったといいます。鶏に関しての由縁は創建時まで遡り、「鶏鳴の聞こゆる里は、吾が有縁の地なり」とのお告げがあった場所が長田神社であり、そのお告げを発したのが主祭神の事代主神なのです。今でも鶏が描かれた絵馬もあり、1800年も続く信仰を偲ぶことができます。
この先もずっと、心の拠りどころとして。
拝殿や本殿は昭和3年に再建されたもので、戦災や震災を生き抜いてきた建物。特に震災の時は倒壊はしなかったものの本殿は大きく損傷し、完全な復旧までは5年の歳月がかかったといいます。震災直後は境内が臨時の避難所となり、炊き出しなど市民の心の支えとなった場所でもありました。今も神戸の人々からの信仰は篤く、この先もずっと、心の拠りどころとして愛されていくことでしょう。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 長田神社 |
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所在地 | 兵庫県神戸市長田区長田町3丁目1-1 |
問い合わせ先 | 078-691-0333 | 長田神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://nagatajinja.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/長田神社 |
食べログ | ー |
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