御霊神社(大阪市)
ごりょうじんじゃ □大阪府大阪市
古より崇敬を集める、船場の産土神。
大阪商人が築いた街、船場。商人の街としての誇りを感じさせ、今なお一流のビジネス街として大阪の経済を牽引するエリアです。そんな大阪屈指のビジネス街の真ん中に鎮座するのが、御霊神社です。御堂筋から西へ一本入った、比較的静かな場所にあります。場所柄、参拝者も多く、特にサラリーマン風の方が目立ちます。そういう私も職場が近く、通りかかると参ったりしています。
御霊信仰とは関係ない、歴史ある古社。
御霊とは怨霊のことであり、あえて怨霊を祀ることでその祟りを鎮めるという「御霊信仰」の神社と思っていましたが、実はそうじゃないそうです。昔は五郎の宮と呼ばれていたものが訛り、親しみを込めて「ごりょうさん」と呼ばれるように変化し、それで御霊神社に改称したのだそうです。それは1696年のこと。御霊神社は歴史ある古社なのです。
豊かな緑が育まれ、穏やかな雰囲気。
周りにはビルが建ち並びますが、日差しは十分に降り注いでいます。境内には豊かな緑が育まれ、穏やかな雰囲気に満ちています。大阪大空襲の際に建物は全て焼失しており、戦後に再建された本殿、拝殿、東宮、儀式殿といった社殿が並びます。東宮には皇大神宮、恵比須神社など、15社が合祀されています。
本殿の北側に聳える御神木は「肌守りの木」と呼ばれ、空襲を唯一生き残ったクスノキです。焼け焦げた状態から奇跡的に再生し、ヤケドや皮膚の病気などが快癒することになぞらえられて肌守りと言われるようになったそうです。今も青青とした枝ぶりで境内を見守っています。
境内の外に忽然と立つ、南鳥居。
また御霊神社の境内には、明治17年から大正15年まで人形浄瑠璃の常設小屋が開かれていました。今の儀式殿の場所にあって御霊文楽座と呼ばれ、船場地域の娯楽のひとつとして大変賑わっていたそうです。今も御霊文楽座の碑があり、往時を偲ばせるものがあります。
もうひとつの御霊神社に纏わる見どころが、境内の外にあります。鳥居から道路へ出て、南へ歩いて角を曲がったところにある、石の鳥居です。その鳥居は雑居ビルの前、アスファルトの道路に忽然と立っていて、以前からなぜこんな所にあるのかと不思議に思っていたもの。実はこれも御霊神社のもので、南鳥居と呼ばれています。かつて境内が大きかった頃の名残だそうです。
生粋の大阪商人から、崇敬を集めてきた。
御霊神社は都心のど真ん中にあるのに、静かで厳かな雰囲気があります。船場の産土神として、生粋の大阪商人から崇敬を集めてきた古社。今日も参拝者が絶えることはありません。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 御霊神社(大阪市) |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区淡路町4-4-3 |
問い合わせ先 | 06-6231-5041 | 御霊神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.goryojinja.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/御霊神社_(大阪市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g14127623-d6566650-Reviews-Goryo_Shrine-Chuo_Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202308 |
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