龍野城跡
たつのじょうせき □兵庫県たつの市
播磨の小京都、龍野のシンボル。
江戸時代からの伝統的な町並みが色濃く残る龍野。播磨の小京都とも呼ばれるその町の北には、鶏籠山という標高211mの山があります。その山麓に築かれたのが、龍野城。山の斜面が始まるところに石垣が築かれ、本丸が高台になるため、城域からは龍野の町を見晴らす眺望があります。天守はありませんが、龍野城跡はこの町のシンボル。町歩きのメインとして訪れる観光客も多い城跡です。
本丸には緑が溢れ、悠然たる雰囲気。
龍野城は日本のマチュピチュとも呼ばれる竹田城を築いた赤松村秀によって、1499年に鶏籠山の山頂付近に築城されました。その後江戸時代には山麓に天守を移し、今は本丸に美しい城壁がめぐらされ、その内に本丸御殿、武具櫓、隅櫓、埋門が再現されています。
城域には豊かな緑が生い茂り、悠然たる雰囲気に満ちています。春には桜の名所としても知られ、特に夜のライトアップは人気です。
龍野城跡で最も立派な、本丸御殿。
龍野城跡には、麓の城下町に流れるゆったりとした時間がそのまま流れています。この日は初夏に向けて新しく生まれた緑葉が、ようやく午後から顔を出した太陽と戯れています。爽やかな風が通り、野鳥の声が混じった木々のざわめきが聞こえてきます。
本丸は庭園になっていて、その中央に本丸御殿があります。往時を復元したものではないですが、無料で中を見学することができます。2棟が廊下で繋がった広い建物の中で襖絵や甲冑なども展示されていて、これがかなり見ごたえがあります。
西端の隅櫓は、龍野城を代表する景観。
他には城門である「埋門」が立派。「うずみもん」と読み、敵に攻め入られた時には上から土砂で埋めて侵入を阻止する役割もあることからそう呼ばれます。門をくぐってすぐに90°折れ曲がり、両側を高い石垣に挟まれた石段は特徴的です。
また本丸の西端に再現された隅櫓は、観光ガイドなどでも龍野城を代表する景観としてよく取り上げられています。坂道と石垣の上で、緑豊かな山を背に聳える様子はかなりシンボリック。史料などもなく完全に模擬だそうですが、龍野城の風情を象徴している櫓です。
約500年間、この町を見てきた風格。
当初は鶏籠山の山頂に本丸が築かれていたそうで、今でもその名残を見ることはできるようです。ただ山登りも大変なので、今回は麓の城域で。それにしても約500年間この町を見下ろしてきた風格が、十分に感じられる城跡です。そして高台の心地よい空気の中で、優しい自然と戯れることができる場所。梅林には青々とした梅の実が成り、アオモミジにはプロペラみたいな種が付き、その先端はピンク色をしています。明るく降り注ぐ5月の太陽の下、誰もが新しい季節を感じているようでした。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 龍野城跡 |
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所在地 | 兵庫県たつの市龍野町上霞城128-1 |
問い合わせ先 | 0791-64-3164 | たつの市役所都市政策部 都市計画課都市整備係 |
休業日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/龍野城 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022842-d8148493-Reviews-Tatsuno_Castle-Tatsuno_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202305 |
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